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選手の人権か、競技の公平性か [現代の性(一般)]

9月9日(水)

選手個人の人権を重視するか、女子競技全体の公平性を重視するか、とても難しい問題。

そもそもの話、競技スポーツで絶対的な「公平」はない。
身体特性にはいろいろな差がある。
たとえば、走高跳では背の高い選手が有利だ。走り幅跳びや三段跳びでは足の長い(歩幅が広い)選手が有利だろう)。

結局は、どこで線を引くかの相対的な問題になる。
もう少し実態的に言えば同じ競技をしている選手同士が「許容できる範囲」「『あいつはズルい(アンフェアーだ)』と言わない範囲」ということで、とてもあいまいなものなのだと思う。。

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男性ホルモン値 先天的に高い陸上女子の出場制限 問題なし

男性ホルモンの値が先天的に高い女子選手が国際大会に出場することを制限する陸上の国際競技団体の規定が差別に当たるとして南アフリカのキャスター・セメンヤ選手が撤回を求めていた問題で、スイスの連邦最高裁判所は8日、規定に問題はないとする裁定を発表し、セメンヤ選手の敗訴が確定しました。

陸上の国際競技団体、世界陸連は男性ホルモンの一種、「テストステロン」が競技力の向上につながるとして、この値が先天的に高い女子選手に対して薬の服用などで一定の値まで下げなければ400メートルから1マイルの種目で国際大会に出場できないとする規定を設けています。

これに対してリオデジャネイロオリンピック陸上女子800メートルの金メダリストでテストステロンの値が生まれつき高いセメンヤ選手は規定は差別に当たるなどとしてスポーツ仲裁裁判所に異議申し立てを行いましたが訴えを退けられ、その後スイスの連邦最高裁判所に規定の無効を求める訴えを起こしていました。

連邦最高裁判所は8日、裁定を発表し、世界陸連の新たな規定は公共の秩序に反することはないなどとしてセメンヤ選手の訴えを退け、敗訴が確定しました。

この結果、セメンヤ選手は来年の東京オリンピックでは、値を薬の服用などで下げないかぎり800メートルには出場できないことになります。

今回の裁定についてセメンヤ選手は代理人を通じて「とても失望している。世界陸連が私に薬を投与したり私が私であることをやめさせることを拒否する」などとコメントしています。

「NHKニュース」2020年9月9日 19時01分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200909/k10012609521000.html?fbclid=IwAR2mxjyKP8TPRHJnMXXKGQXTCU6fgQHyzXnFKp8Dqk2LbUVBCde4jVW2WdI


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