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藤野裕子『民衆暴力―一揆・暴動・虐殺の日本近代―』(中公新書) [読書]

8月24日(月)

藤野裕子さんから新著『民衆暴力―一揆・暴動・虐殺の日本近代―』(中公新書)をいただく。
民衆暴力.jpg
ありがとうございました。

さっそく、私の故郷で起こった「第二章 秩父事件」を読む。
「世直し一揆」的な前近代的な要素と、近代的な自由民権運動の重層という性格は、まさに秩父の特異な風土(山村部なのに商品経済化が早かった)に由来すると思う。

また、私の母方の曽祖父(京都守護職・松平容保の近習として仕え、箱館・五稜郭まで戦い抜いた元会津藩士・柏崎才一)は、「事件」発生時に所沢警察署長で、警察部隊が秩父盆地を包囲した際の名栗口の隊長だった。
そして、事件後の秩父警察署長といういちばん嫌な役割をさせられた。

(そもそも、浦和・大宮・熊谷などの警察署長が薩長土肥の20代の士族なのに、40代で末席の所沢警察署長というのが悔しい)

という事情で、先祖語りとして、母からいろいろ聞いていた。
なかでも、「暴徒の首魁」が「ばくち打ちの親分」という話は、子供心に「なんじゃそれ?」という感じで印象的だった。

藤野さんと知り合うのがもう少し早くかったら、現地をご案内できたのに、と思う(残念)。
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