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新型コロナ感染症の重症化リスクの新説「ワルファリン感受性」 [世相(新型コロナ肺炎関連)]

7月27日(火)

新型コロナ感染症の重症化リスクの「謎の人種的差異」についての大隅紀子先生(東北大学大学院医学系研究科教授)の新説「ワルファリン感受性」。

欧米では、コロナ感染症の直接的な死因として「血栓症」が注目されている。

「血栓」で足を切断した人もいた(ブロードウェイ俳優ニック・ コルデロさん、その後、死亡)。

しかし、日本のコロナ感染症の死者で、そういう話はあまり聞かないように思う。

どうも死に至る様態が違う可能性が高い。
となると、そこには、理由があるはずだ。

【追記】
針間克己先生が紹介されている文献によると、
ワルファリンの治療効果に関する遺伝子多型の頻度には、かなりの人種差があり、ワルファリン感受性が高いと言われるVKORC1のH1、H2タイプの頻度は、欧州人で約4割、アフリカ人で約1割であるのに対し、アジア人では9割程度と高い。
https://www.mhlw.go.jp/www1/kinkyu/iyaku_j/iyaku_j/anzenseijyouhou/235-s2.pdf
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「日本のコロナ死亡者数はなぜ少ない? BCGに続く「ファクターX」もう一つの有力候補」(抄録)

もう一つ、大隅教授が興味を持つファクターXの有力候補に、「ワルファリン感受性」がある。ワルファリンとは血液を固まりにくくする作用を持つ薬で、世界的に使用されている。
 しかしこのワルファリン、国や地域によって効果の出方に差があることが以前から指摘されてきた。大雑把に言えば、アジア系の人には効きやすく、アフリカ系の人は効きにくい。同じアジアでも日本を含む東アジア系は最も効きやすく、南・中央アジアの人には効きにくい。ヨーロッパの人の効き方は、東アジアとアフリカの中間くらい――とされている。
 この傾向が、新型コロナの重症化率の傾向と重なるのだ。
ワルファリンの効き方は、遺伝子によって左右される。つまり、ワルファリンが効く遺伝子と効きにくい遺伝子があり、これが新型コロナの重症化に何らかの関与をしている可能性が浮上してくるのだ。

「文春オンライン」2020年7月27日(月) 6:01配信
https://bunshun.jp/articles/-/39188


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