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苦い思い出 [現代の性(性別越境・性別移行)]

6月28日(日)

15年前の話だけど、某国立法人大学で、「先生(私)の場合、文科省に女性教員として報告すべきか、男性教員として報告すべきか迷うので困ります」と言われたことがあった。

トランスジェンダーを社会から排除しようと思えば「理由」はいくらでもある。
(「男女別の統計の正確性が揺らぐ」とか)
そして、それが差別というものであること。

「じゃあ『その他』にしておいてください」
と言ったら、
「そういう項目はありません」
と言われた。

という話をTwitterに書いたら、「大学教員に性別は関係ないよね」というコメントをいただいた

それがあるのだ。
文科省が男女比(女性教員の比率)の統計を出しているので、各大学の事務は報告しなければならない。
某国立大学の事務官が、私に「女性教員として報告すべきか、男性教員として報告すべきか迷うので困ります」と言ったのも、その件。

「女性扱い」で雇われているのだから、普通なら「とりあえず女性にしとこう」でいいと思うのだけどが、その事務官は、融通が利かないとても真面目な方だったのだと思う。

あと某有名私立大学の「ジェンダー研究所」の会合で「女性大学教員の比率を増やしましょう」という提言を出すことになった。
もちろん、私は賛成したけれど、その「女性教員」に私が含まれないことを、その場にいたジェンダー研の先生方は誰も気づかない、というか気にしなかった。

10年前のことだけど、まあ、世の中、そんなもんだ。
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