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1~3月期の日本、「超過死亡」確認されず [世相(新型コロナ肺炎関連)]

5月30日(金)

2020年1~3月期の日本、「超過死亡」確認されず。

「隠れコロナ死」があったとしても、インフルエンザによる死亡や自殺による死亡の減少で、相殺された可能性が高い。

注目は4月のデータだが。若干の「超過死亡」は出てるだろうが、欧米諸国とは比べ物にならないだろう。

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日本の1-3月死亡者数は減少-新型コロナ拡大も超過死亡確認されず

3月単月は前年比0.1%減-過去5年の平均値はわずかに上回る
コロナ感染症対策が奏功、インフルエンザの流行を抑制-専門家

日本で新型コロナウイルスの感染が本格化した今年1-3月の全国の死亡者数が例年に比べて減少していたことが厚生労働省が発表した最新統計で分かった。

26日公表の人口動態統計速報によると、1ー3月の累計死亡者数は36万8793人で過去5年の同期間の平均を0.7%下回り、過去の統計などから予想される死亡者数を実際の死亡者数が上回る超過死亡は確認されなかった。高齢化が進む日本の死亡者数は毎年増加傾向にあり、過去10年で1ー3月期の死亡者数が前年同期比で増えた年は7回あった。3月単月では過去5年の同月平均を0.3%上回ったものの、前年比では0.14%減少した。

新型コロナでも超過死亡見られず
今年1ー3月の死亡者数は、過去5年の同期間の平均を0.7%下回った

3月までに超過死亡が見られなかった要因の一つとして、東京慈恵会医科大学の浦島充佳教授は、感染症対策が功を奏し、インフルエンザの流行が抑えられた点を挙げた。マスクの着用や効果的な手洗いといった新型コロナ感染予防対策が、結果的にインフルエンザの感染防止につながったと考えられるという。3月は自殺者数も昨年比で9%減少した。

厚労省によると、国内の新型コロナによる死亡者数は867人(5月27日時点)と、主要7カ国(G7)の中では最も低い水準に抑えられている。欧州諸国の死亡率を分析するEUROMOMOのデータによれば、欧州では今までに15万9000人に上る超過死亡が確認された。

平年の死亡者数の傾向と比較する超過死亡を用いることで、新型コロナの感染による真の死亡者数を推定することができる。この数字にはウイルス検査を受けずに亡くなった人や、別の原因で死亡した可能性があるが医療提供体制への負荷が高まり治療を受けることができなかった人も含まれる。

医療体制や検査状況が異なる各国の死亡者数を比較する際にも役立つ。浦島教授は、PCR検査数が少ない日本は、新型コロナによる死者数を過小評価している可能性が否めないとし、超過死亡はそうした懸念を払拭する観点でも有益な指標だと説明する。

4月以降の動向注視
一方で、現時点で今年は「超過死亡が少ないと結論付けるのは時期尚早」だとし、新型コロナの感染が大幅に拡大した4月以降の死亡者数を注視する必要があると指摘した。

厚労省の人口動態統計は、公表までに約2カ月のタイムラグがあり、浦島教授が注視する4ー6月の死亡者数を確認するまでしばらく時間がかかる。浦島教授はスピード感のないデータ開示は感染症対策の遅れを招くと指摘し、「緊急時の対応」が求められていると警鐘を鳴らす。

業務が逼迫(ひっぱく)する保健所において、手書きの患者データをファクスで共有する従来の方法は、感染者数の報告漏れなどのミスにつながった。厚労省は患者情報を一元的に管理するデータベースを導入。感染状況を集計する手間を省き、正確かつ迅速な感染把握を目指している。
(片沼麻里加、リーディー・ガロウド)
「Bloomberg」2020年5月28日 13:19 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-05-28/QB0MVSDWX2QB01?fbclid=IwAR3BoxKqTMPmjsm6MLdTsdds2XgeZfq9tVnaKLgBkxTGSoTrebJKMUA0uvc

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