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『平均値』を疑え [世相]

9月3日(火)

今朝(3日)の『朝日新聞』オピニオン欄の「『平均値』を疑え』というインタビュー記事に載っていた「貯蓄額(2人以上の世帯)」というグラフ。
世帯貯蓄.jpg
平均値は1752万円だが、実際には全体の3分の2の世帯がそれを下回っている。
理由は、少数の富裕世帯が平均値を引き上げているから。

むしろ、中央値の1036万円(貯蓄0の世帯も加えた中央値は978万円)の方が実態を表している。

ここまでは、ときどき聞く話でわかっていた。

で、ちょっと驚いたと言うか深刻だと思うのは、貯蓄100万円未満の世帯が11%もあり、ここがいちばん分布が高い。

これだと、予期せぬトラブル(病気とか、半年くらいの失職とか)で、簡単に家計が崩壊してしまい、貯蓄がセーフティネットとして役に立たない。
早い話、人生ずっと綱渡り状態だ。

ずっと経済的に逼迫した状況が続き、貯金できなかった、というのなら仕方がないが、端から貯金する気がない「キリギリス」世帯もあるのでは?と疑う。

それと、この手の統計が、つねに「2人以上の世帯」単位というのも、もう実態にぞぐわないのではないだろうか?
これだけ増えている単身世帯(単身者)を除外して、経済を論じても、社会の現実から離れるだけだろう。


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