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「楽しかったこと」を、尋ねてもらえないインタビュー [現代の性(性別越境・性別移行)]

9月1日(火)

今まで、ずいぶんたくさんインタビューを受けてきた。

尋ねられることは、研究のこと、「運動」のこと、そして生い立ちのこと。
まあ、それはいい。

問題はその「生い立ち」で聞かれるのが、「辛かったこと」「大変だったこと」ばかりで、「楽しかったこと」は、まず聞いてこない。

トランスジェンダーの人生には「楽しかったこと」などないと決めつけているのか?、それとも他人の「楽しかったこと」にはまったく関心がないのか?

「楽しい思い出を語るなど、本物のGIDでない証拠」と言われたこともあるしな。

その「楽しかったこと」を通じて、コミュニティの在り方や重要性、さらにはトランスジェンダーと社会の関係性を語るように準備しているのに。

トランジッション(性別移行)は、ある種の「冒険」なので、考え方によっては「新発見」や「認識の転換」に満ちていて、スリリングでとても面白く、得難い経験のはず。

それが、いつから、困難と苦痛(だけ)に満ちた物語になってしまったのか?

まあ、インタビュアーが聞きたいことと、こちらが語りたいことは、たいての場合、ずれるのは
もう慣れっこ。

でも、1度くらい「楽しいかったこと ―四半世紀のトランスジェンダーライフを通じてー」みたいなテーマで講演してみたい。
(↑ 誰も聞きに来ないにゃ)
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