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フィリピンのスラム街のレポート [現代の性(一般)]

7月31日(水)

フィリピン・マニラ市郊外ののスラム・トンド地区の「スモーキーマウンテン」にホームステイしていた学生(男子3年)のレポートが秀逸。
とくに、同地区の女性たちの売春事情の具体的な聞き取りは、読みごたえがある。

大人の男性3人(内、1人は筆者の学生)が、ごみの山で一日、スカベンジャー(金目になるゴミ拾い)をして得られる収入が約200フィリピンペソ(約400円)。
それに対して、少女売春は1日(10時間労働)で1人150フィリピンペソ(約300円)。大人の男性1人あたりの2.2倍だ。
家計収入を女の子のセックスワークに依存しなければならない社会構造がある。

レポートは文句なしのA+評価なのだけど、世界のスラム街を泊まり歩いている学生なので、出席があまり良くない。

私の講義など聞くより、ずっと貴重な体験をしているわけだから、出席の悪さには目を瞑って評価する。

ところで、このレポートには書いてないが、こうした極貧な環境に育つ男の子は、男の子ではほとんど稼げないが、女の子になればそれなりに稼げる。
だから、小柄でかわいい顔で生まれた男児は、親が女の子になることを勧める。

25年前に甲府のショーパブで働く、ニューハーフ・フィチピーナに聞いたことがある。

経済的な事情や社会的な構造が性別移行に作用すること、こうした事例から、ちゃんと理論化したいと思っている。



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