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中央大学LGBT連続講座(第2回)「LGBTと歴史 ー歴史研究の重要性」 [性社会史研究(性別越境・同性愛)]

7月13日(土)
(続き)
15時、中央大学LGBT連続講座(第2回)「LGBTと歴史 ー歴史研究の重要性」を聴講。

まず、石田 仁さん(成蹊大学:社会学)「ブルーボーイ裁判はどのように歴史語りされ 何が語られなかったか」

主に裁判の「尋問速記録」と、この裁判をテーマにした小説、なだいなだ「カルテット」の対照から「歴史を記述すること」を分析する。
歴史叙述についてのかなり本質的な議論で、石田さんの良い意味での「こだわり」には頭が下がる思い。

続いて、赤枝香奈子さん(筑紫女学園大学:社会学)「レズビアンの歴史を研究すること」。

レズビアン史研究の現状がよくわかる。
(ほとんど、赤枝さんと杉浦郁子さんしかやっていない)
1960年代に「レスビアン」を名乗った写真家・清岡純子(きよおか すみこ 1921~1991)の生涯と言説ついて、とても興味深い紹介。
ぜひ、論文にまとめてほしい。

会場は120名の大盛況。

ちょうど1年前の私と渡辺泰彦さん(京都産業大学)の回「LGBTと法律  性別の変更について考える」とは、大違い。
LGとTとの動員力の差を感じる。
(石田さんと私の人気の差ともいえる)

石田さん、赤枝さんはそれぞれゲイ、レズビアンの歴史研究の第一線の方だが、どちらも社会学ベースの方。
LGBの歴史研究に、歴史学が関わってこないという現状、歴史学界はもっと深刻に考えた方がいいと思う。

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