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スンダ海峡大津波の原因はクラカタウ火山の山体崩壊 [地震・火山・地質]

12月31日(月)

12月22日のインドネシアのスンダ海峡の大津波、火山噴火→大規模山体崩壊→海に流入→大津波のパターンだった。

まあ、地学(火山学)を勉強した人間なら「クラカタウ」と言えば、誰でも知っている呪われた火山(1883年の巨大噴火とカルデラ形成で標高883mの島のほとんどが失われ、大津波で少なくとも3万6417人が犠牲に)。

山体崩壊による津波の日本での事例としては、1640年の北海道・駒ヶ岳の山体崩壊による噴火湾沿岸の津波(死者700人余)、1741年の北海道・渡島大島の山体崩壊による松前地方の津波(死者1500人余)、そして、1792年の雲仙眉山の崩壊による有明海の大津波(「島原大変・肥後迷惑」死者1万5000人余)がある。

それにしても、先日、箱根ジオミュージアムで買ってきた「世界の岩なだれ展」図録、タイムリーだった。
世界の岩なだれ展.jpg
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クラカタウ火山の高さが3分の1に/
クラカタウ2018.jpg
(CNN) 22日にインドネシア・ジャワ島西部のスンダ海峡で発生した津波の原因となったクラカタウ火山の高さが海抜338メートルから約3分の1の110メートルに減少した。同国の火山地質災害軽減センター(CVGHM)が明らかにした。

同センターの報告書によると、24~27日までに発生した噴火で火山の体積も1億5000万~1億8000万立方メートル減少し、現在の火山の体積は4000万~7000万立法メートルほどだという。22日の津波の原因となった噴火で、64ヘクタールに及ぶクラカタウ火山の土砂の塊が海に滑り落ちた。

クラカタウウ山体崩壊.jpg
クラカタウ火山の津波発生前と後を比較する衛星写真/Japanese space agency

またインドネシア政府は29日、先週の津波による死者数を430人から426人に引き下げた。一部の集計に重複があったという。

インドネシア国家防災庁の報道官は28日の記者会見で、7202人が負傷、29人が行方不明で、4万3386人が避難したと述べた。


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