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箱根「萬岳楼」の温泉 [旅]

12月26日(水)
(続き)
お宿は強羅と仙石原の間にある下湯温泉の「萬岳楼(ばんがくろう)」。
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バスを降りると、もう硫化水素の臭い。

下湯温泉と言っても、今は広大な森(4000坪)の中の一軒宿(2枚目・3枚目)。
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↓ ロビーからの眺め
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明治4年(1872)創業の老舗の湯治宿をリニューアルした、客室数10室だけの「隠れ宿」的な旅館。

母屋から1段高い所にある新館「枯淡」のお部屋は、入口の左に掘り炬燵のある居間、右が寝室、その奥が洗面所&トイレ、そしてベランダに面してお風呂という構造。

お風呂は、源泉かけ流しの白濁湯。
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泉質は酸性-カルシウム・マグネシウム-硫酸塩・塩化物泉、昔の言い方だと石膏泉(酸性-含塩化土類石膏泉)。
源泉温度は64.7度、pH2.9。
陽イオンはカルシウムイオンが50%、ナトリウムイオンが21%、マグネシウムイオンが19%、他に第一鉄イオン、アルミニウムイオンなど。
陰イオンは硫酸イオンが76%、塩素イオンが21%、硫化水素イオンが3%。
非解離成分はメタケイ酸(H2SiO3)が213mg/kg。
成分総量は1013mg。

お湯は、白く濁り、かすかに肌に刺激があり、僅かながら硫化水素臭
源泉は大涌谷で、箱根温泉供給株式会社の配給だが、強羅・仙石原の多くの温泉が水に火山の噴気を当てて温泉を作っているのとは別に温泉井を持っている。

源泉かけ流しなので、温度調節が効かず、かなり熱い。
お湯の量を絞ると、析出物でたちまちパイプが詰まってしまうとのこと。

おそらく48~50度くらいあり、そのままでは入れない。
水を入れてかき混ぜて2分ほどすると、なんとか入れるくらいになる。
それでも44~45度はある。
高温でかなり酸性も強いので、長くは浸からず、出たり入ったり。

ベランダとのガラス戸は開け放して外気を入れないとのぼせてしまう。
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「ああ、温泉だ」という感じで、大満足。
(続く)
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