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空母は空母だ、ごまかすな [軍事]

12月6日(木)
いずも.jpg
「いずも」型護衛艦は、基準排水量19,500トンで護衛艦としては最大。
一見(というか、どう見ても)、空母にみえるけど、自衛隊での扱いは、あくまでも「ヘリ搭載護衛艦」(DDH)だった。

近い将来、飛行甲板の耐熱性を高める改修をして、短距離離陸が可能なF35B戦闘機を搭載すれば、軍事常識的には、立派な航空母艦。

それを「多用途運用護衛艦」だなんて、ほんと笑っちゃう。

そもそも「いずも」型は、格納庫と甲板をつなぐエレベーターにF-35Bを乗せることが可能な設計になっていて、空母化は設計時からの既定方針。

現在、世界の航空母艦は、11隻(ニミッツ級10隻、ジェラルド・R・フォード級1隻)の攻撃型空母を擁する世界最強のアメリカ海軍が断然別格。

かなり離れてだが、それに対抗しようとしているのが「遼寧」が就役中で、他にも数隻が建造中らしい中国海軍。

フランス海軍は原子力推進の「シャルル・ド・ゴール」1隻だが、蒸気カタパルトを備えた本格的空母。

イギリス海軍は「クイーン・エリザベス」に続いて「プリンス・オブ・ウェールズ」が2020年に就役予定。

ロシア海軍は「アドミラル・クズネツォフ」だけで建造計画は無し。

イタリア海軍は軽空母と強襲揚陸艦の機能を併せ持つ「ジュゼッペ・ガリバルディ」と「カヴール」の2隻。

アジアでは、インド海軍がロシアのお古の「ヴィクラマーディティヤ」を運用中だが、国産空母「ヴィクラント」が2020年就役予定。

タイ海軍の「チャクリ・ナルエベト」は乗せる艦載機がない。

日本が「いずも」「かが」の軽空母への改装を行って2隻で運用すれば、戦闘力的には、中国、イギリス、フランスの次、インドやイタリアより上の位置づけになると思う。
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いずもは「多用途運用護衛艦」 事実上の空母、批判回避

政府が年末に改定する「防衛計画の大綱(防衛大綱)」に関する与党のワーキングチーム(WT)は5日の会合で、海上自衛隊の「いずも型」護衛艦を改修する事実上の「空母」について、「多用途運用護衛艦」と呼ぶことで一致した。今後、この呼称を使う方向で政府・与党内で調整する。憲法上、「攻撃型空母」は保有できないとされていることから、批判をかわすのが狙いだ。

出席者によると、会合では防衛省が海上自衛隊の「いずも型」護衛艦2隻について、甲板を厚くするなどして、戦闘機が着艦できるようにする改修方針を説明。政府は「攻撃型空母」は自衛のための必要最小限度の範囲を超え、保有は許されないとの見解であることから、整合性を図る呼称について議論したという。

自民側からは「防御型空母」との案も出されたが、公明側から「空母というのはダメだ」と反対意見が出た。自民党が5月にまとめた防衛大綱の提言では「多用途運用母艦」という表現もあったが、公明党側は「母艦」という表現が「空母」を連想させるとして、最終的に「多用途運用護衛艦」とすることで一致したという。

会合後、WT座長の小野寺五典前防衛相は記者団に「多用途で、あくまで護衛艦という範囲で様々な運用ができるようにするということはWTでは共通認識だった」と述べた。

『朝日新聞』2018年12月6日06時32分
https://www.asahi.com/articles/ASLD54WMSLD5UTFK00T.html?iref=pc_ss_date&fbclid=IwAR1PFQ1EQWMTwb3UTVooOsV7bepSq6x5BfktGFJV2GFwqeVJrl7mUAK2gG0
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