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渡辺真由子著『「創作子どもポルノ」と子どもの人権』(勁草書房、2018年4月)が絶版・回収に [事件・事故]

11月29日(木)

渡辺真由子著『「創作子どもポルノ」と子どもの人権』(勁草書房、2018年4月)が、「重大な無断転載」があったとして絶版・回収に。
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https://www.bengo4.com/internet/n_8920/?fbclid=IwAR0SEIEq_6dAeH8K1NhxE3Jw7J4mTyA5J-hBR2XzPecGHNFLTnPH0FVUKwM
全7章の本で1章分ほとんど丸々無断転載というのは、すごいなぁ。

もちろん著者の責任だけど、勁草書房の編集者も何やってたんだ?
この本、慶應義塾大学に出した博士論文を再構成したもののようだけど、そちらは、大丈夫なのかな?

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↑ 剽窃を指摘したブログ(↑)
http://cute.sh/gero48/ahi/kipo/buecher/bue/wm.htm

左側が、間柴泰治「日米英における児童ポルノの定義規定」(『調査と情報』681号、2010年6月)、右側が、渡辺真由子『「創作子どもポルノ」と子どもの人権 』(勁草書房、2018年)の記述。

数字の表記以外ほとんど丸写しで、盗用であることが明白にわかる。

フェミニストを名乗る「表現規制派」の論者が、こうしたきわめて悪質な剽窃を行ったこと、学問&著述表現への冒涜であるだけでなく、社会的な衝撃・影響は大きいと思う。

自分が文章を書いて、世の中の人に読んでもらう立場(仕事)なので、論文や著書の盗用問題には関心があったが、これほど大規模で悪質な剽窃は、今まで見た記憶がない。

研究者としての倫理に大きな問題があるだけでなく、論文を書く基本的なトレーニングがなされていないと思う。

あと、やはり編集者の問題。
直接的な引用ではなく趣意文であっても、構文が似ているような場合、手直しするよう指摘するのが編集者の仕事。
これだけ大規模な丸写しを見逃したということは、仕事をしてないに等しい。


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