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ナマハゲなど「来訪神」、ユネスコ無形文化遺産登録へ [生活文化・食文化・ファッション文化論]

10月25日(水)

異形の来訪神は、日本の民俗信仰の根源だと思う。

トランスジェンダー論の講義で「神は異形」の事例として、なまはげ(秋田県男鹿地方)、ボゼ(鹿児島県吐噶喇列島悪石島)、パーントゥ(沖縄県宮古島)を紹介している。
異形の神(秋田男鹿:なまはげ).jpg
↑ 秋田男鹿:なまはげ
異形の神(悪石島・仮面神ボゼ).jpg
↑ 悪石島・仮面神ボゼ
異形の神(宮古島:パーントゥ).jpg
↑ 宮古島:パーントゥ

人口減少で、地域によっては、祭礼の維持が危ぶまれている。
ユネスコ無形文化遺産への登録で少しでも長く続くことを願う。

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ナマハゲなど「来訪神」、ユネスコ無形文化遺産登録へ

文化庁は24日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に推薦している「男鹿のナマハゲ」(秋田県)など「来訪神(らいほうしん) 仮面・仮装の神々」について、事前審査をしていた評価機関が「登録」を勧告したと発表した。評価機関の登録勧告が覆った例はないといい、11月末からモーリシャスである政府間委員会で正式に決まる見通し。

無形文化遺産は芸能や祭り、社会的慣習、伝統工芸技術などが対象。ナマハゲや「能登のアマメハギ」(石川県輪島市・能登町)、「宮古島のパーントゥ」(沖縄県宮古島市)など東北から沖縄まで8県の10の行事からなる。

無形文化遺産は世界で399件あり、同じ分野での単独登録は難しくなっている。政府は2009年に登録されていた「甑島(こしきじま)のトシドン」(鹿児島県薩摩川内市)を広げる形で、仮面・仮装の異形の姿をした者が「来訪神」として家々を訪れ、怠け者を戒めたり人々に幸福をもたらしたりする行事をひとまとめにして登録を目指した。16年3月に提案書を提出したが、登録件数の少ない国からの提案を優先するユネスコの規定に基づき昨年は審査が見送られていた。日本では能楽や歌舞伎、和食、和紙など21件が登録されている。(上田真由美)

無形文化遺産登録を勧告された「来訪神」
 男鹿のナマハゲ(秋田県男鹿市)
 吉浜のスネカ(岩手県大船渡市)
 米川の水かぶり(宮城県登米市)
 遊佐の小正月行事(山形県遊佐町)
 能登のアマメハギ(石川県輪島市・能登町)
 見島のカセドリ(佐賀市)
 甑島のトシドン(鹿児島県薩摩川内市)※
 薩摩硫黄島のメンドン(同県三島村)
 悪石島のボゼ(同県十島村)
 宮古島のパーントゥ(沖縄県宮古島市)
※は2009年に登録済み

『朝日新聞』2018年10月24日18時12分

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