お茶の水女子大学、トランスジェンダー受け入れ、新聞各紙の比較 [現代の性(性別越境・性別移行)]
7月12日(木)
お茶の水女子大学がトランスジェンダーを受け入れることについての新聞各紙の記事の比較。
いちばん熱心なのは朝日新聞。10日朝刊に大きな記事、11日朝刊に記事と社説。
文字数が多く内容が詳細で、コメントも各方面に(私のコメントも)取っている。
ただし、社説は論点が分裂していて、知っていることを並べた駄目な学生のレポートみたい。
↑ 10日朝刊
↑ 11日朝刊
↑ 11日朝刊・社説
それと他紙と比較して気になるのは、見出しに「心は女性」「心の性」を連発し、「トランスジェンダー」を使っていないこと。
お茶大は公式発表で「性自認」「トランスジェンダー」と言っているのに、なぜ使わないのだろう?
読売新聞は10日夕刊に事実関係だけの記事が掲載された模様(紙面未入手なので未確認)。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180710-OYT1T50077.html
あまり熱意は感じられない。
毎日新聞は11日朝刊に記事と社説。
記事に付された藤沢美由紀記者の解説が的確。
性別違和の問題を、長年、取材してきた蓄積が生きている。
↑ 11日朝刊
↑ 11日社説
日本経済新聞は10日夕刊で事実関係を報じ、11日朝刊に解説主体の記事。
京都府立高校教員で大阪府立大学のトランスジェンダー大学院生でもある土肥いつきさんの「トランスジェンダーが大学に入ってもなにも起きない」というコメントを掲載したのは秀逸。
↑ 10日夕刊
↑ 11日朝刊
東京新聞はお茶大OGの奥野斐記者が担当だが、事実関係だけ。
「地元」紙なのだから、もう少し突っ込んでもよかったと思う。
↑ 11日朝刊
産経新聞は11日朝刊に事実関係の記事。
とくに批判的な見解は見られない。
↑ 11日朝刊
ついでに、「NHKニュース」(2018年7月10日 12時11分 教育)も。
お茶の水女子大学 トランスジェンダーの学生受け入れを発表
東京・文京区にあるお茶の水女子大学は、心と体の性が一致しないトランスジェンダーの学生を、2020年度から受け入れることになりました。
これは、お茶の水女子大学の室伏きみ子学長が10日、記者会見を開いて明らかにしました。
それによりますと、大学はこれまで入学の条件を戸籍上の女性に限定していましたが、2020年度からは戸籍上の性別が男性でも、本人が自覚する性別が女性であるトランスジェンダーの学生も受け入れることを決めたということです。
受け入れに向けて、大学は委員会を設置して受験者がトランスジェンダーであることを確認する方法を検討するとともに、トイレなど必要な施設の整備を進めるということです。
大学は学生や保護者などに対し説明会を開く予定で、室伏学長は「多様な性への理解が求められる中、すべての女性が差別や偏見から解放され、学問を学べるようサポートしたい」と話しています。
お茶の水女子大学は、明治時代に日本で初めての女性の高等教育機関として創設され、現在は学部生と大学院生、合わせておよそ3000人が学んでいます。
文部科学省によりますと、国内の女子大学は国公私立合わせて77校ありますが、今回のお茶の水女子大学のようにトランスジェンダーの入学を容認するケースは異例だということです。
学生「当たり前」「広まるきっかけに」
お茶の水女子大学に通う学生からは、トランスジェンダーの受け入れに前向きな声が聞かれました。
大学3年の学生は「この取り組みによって、全国の女子大学でトランスジェンダーの学生の受け入れが広まるきっかけになってほしいです」と話していました。
別の学生は「ようやく当たり前の取り組みが女子大学でもは始まったなと思いました。ジェンダーについて理解のある教員や学生が多いと思うので、戸惑いもあるかもしれないが、みんなで学んでいきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180710/k10011526201000.html?utm_int=nsearch_contents_search-items_001
お茶の水女子大学がトランスジェンダーを受け入れることについての新聞各紙の記事の比較。
いちばん熱心なのは朝日新聞。10日朝刊に大きな記事、11日朝刊に記事と社説。
文字数が多く内容が詳細で、コメントも各方面に(私のコメントも)取っている。
ただし、社説は論点が分裂していて、知っていることを並べた駄目な学生のレポートみたい。
↑ 10日朝刊
↑ 11日朝刊
↑ 11日朝刊・社説
それと他紙と比較して気になるのは、見出しに「心は女性」「心の性」を連発し、「トランスジェンダー」を使っていないこと。
お茶大は公式発表で「性自認」「トランスジェンダー」と言っているのに、なぜ使わないのだろう?
読売新聞は10日夕刊に事実関係だけの記事が掲載された模様(紙面未入手なので未確認)。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20180710-OYT1T50077.html
あまり熱意は感じられない。
毎日新聞は11日朝刊に記事と社説。
記事に付された藤沢美由紀記者の解説が的確。
性別違和の問題を、長年、取材してきた蓄積が生きている。
↑ 11日朝刊
↑ 11日社説
日本経済新聞は10日夕刊で事実関係を報じ、11日朝刊に解説主体の記事。
京都府立高校教員で大阪府立大学のトランスジェンダー大学院生でもある土肥いつきさんの「トランスジェンダーが大学に入ってもなにも起きない」というコメントを掲載したのは秀逸。
↑ 10日夕刊
↑ 11日朝刊
東京新聞はお茶大OGの奥野斐記者が担当だが、事実関係だけ。
「地元」紙なのだから、もう少し突っ込んでもよかったと思う。
↑ 11日朝刊
産経新聞は11日朝刊に事実関係の記事。
とくに批判的な見解は見られない。
↑ 11日朝刊
ついでに、「NHKニュース」(2018年7月10日 12時11分 教育)も。
お茶の水女子大学 トランスジェンダーの学生受け入れを発表
東京・文京区にあるお茶の水女子大学は、心と体の性が一致しないトランスジェンダーの学生を、2020年度から受け入れることになりました。
これは、お茶の水女子大学の室伏きみ子学長が10日、記者会見を開いて明らかにしました。
それによりますと、大学はこれまで入学の条件を戸籍上の女性に限定していましたが、2020年度からは戸籍上の性別が男性でも、本人が自覚する性別が女性であるトランスジェンダーの学生も受け入れることを決めたということです。
受け入れに向けて、大学は委員会を設置して受験者がトランスジェンダーであることを確認する方法を検討するとともに、トイレなど必要な施設の整備を進めるということです。
大学は学生や保護者などに対し説明会を開く予定で、室伏学長は「多様な性への理解が求められる中、すべての女性が差別や偏見から解放され、学問を学べるようサポートしたい」と話しています。
お茶の水女子大学は、明治時代に日本で初めての女性の高等教育機関として創設され、現在は学部生と大学院生、合わせておよそ3000人が学んでいます。
文部科学省によりますと、国内の女子大学は国公私立合わせて77校ありますが、今回のお茶の水女子大学のようにトランスジェンダーの入学を容認するケースは異例だということです。
学生「当たり前」「広まるきっかけに」
お茶の水女子大学に通う学生からは、トランスジェンダーの受け入れに前向きな声が聞かれました。
大学3年の学生は「この取り組みによって、全国の女子大学でトランスジェンダーの学生の受け入れが広まるきっかけになってほしいです」と話していました。
別の学生は「ようやく当たり前の取り組みが女子大学でもは始まったなと思いました。ジェンダーについて理解のある教員や学生が多いと思うので、戸惑いもあるかもしれないが、みんなで学んでいきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180710/k10011526201000.html?utm_int=nsearch_contents_search-items_001
2018-07-12 10:54
nice!(1)
コメント(1)
ゲイやレズビアンは当然いるだろうが、
どこかの国でトランスジェンダーの首相っていたような。
人権問題や意外性ばかりに目が行って、
多分?誰も指摘してないが、
優秀で多様な人材獲得という側面があると思う。
女子大の閉塞感や危機感が背景にあるのではないかなぁ。
by ところてん (2018-07-14 18:51)