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4月21日(土)「現代風俗研究会 東京の会」第19期「新風俗学教室」(第4回) [お勉強(研究会)]

4月21日(土)  晴れ  東京  26.0度  湿度53%(15時)

15時10分、明治大学(駿河台)へ(10分遅刻)。
「現代風俗研究会 東京の会」第19期「新風俗学教室」第4回に出席。

報告は、安城寿子さん(服飾史家)の「五輪ユニフォーム考-2000年シドニーオリンピック日本代表選手団公式服装「虹色マント」とは何だったのか?―」。

歴代のオリンピック日本選手団「公式服装(開会式用ユニフォーム)」の中で「ワースト1位」として知られる2000年シドニーオリンピックの虹色のマントに注目するとともに、「公式服装」の歴史的変遷をたどった報告。

語られていそうで語られていない服飾史で、とても面白かった。

日本選手団「公式服装」でお馴染みの上が赤、下が白の日の丸カラーは、1964東京オリンピックから採用。
1964東京.jpg
通説では、服飾デザイナー石津謙介(1911~2005)のデザインとされているが、まったくの誤りで、実際は東京神田で洋服店を営んでいた望月靖之(1910~2003)のデザイン。
ちなみに、当初、JOCは赤いブレザー(を男子選手・役員が着ること)に強い難色を示した。
https://news.yahoo.co.jp/feature/342

2000シドニーオリンピックのレインボーカラーのポンチョは、NUC(日本ユニフォームセンター)のデザイン。
2000シドニー五輪.jpg
選手個々に似合うかどうかより、選手団全体のカラフルさが優先されたのではないか? 
ポンチョの採用も色が使える面積が広いからではないか?

いずれにしても発想が変。

現在だったら、LGBTの連帯を示すレインボー・フラッグがすぐに連想されるが、2000年当時、デザイナーもJOCの幹部もまったく知らなかったと思う。
しかし、欧米や、オーストラリア(シドニーは世界最大級のLGBTの祭典「マルディグラ(MARDI GRAS)の開催地)の人は気づいていたはず。
そう思うと、無知を露わにしたという点で余計に恥ずかしい。


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