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千島海溝系の北海道東部超巨大地震の可能性 [地震・火山・地質]

12月19日(火)

かなり踏み込んだ予想。
北海道東部は、地震についての歴史史料がせいぜい200年弱くらいしかない。
1400年分くらいある南海トラフ系の地震に比べると、発生周期の推定が難しい。

従来の研究では、津波堆積物などから過去2500年間に5回、平均500年間隔で連動型の超巨大地震による巨大津波が発生したと推測されていたが、その後の地質調査で6300年に17回、平均340~380に改訂された。
最新の地震は17世紀(1611年という説がある)に発生しているので。単純に計算すると、次は1951~1991年となり、すでに「満期」を過ぎている。

南海トラフ系の超巨大地震の発生は2035年以降と考えられるので、千島海溝系の北海道東部超巨大地震が先に来る可能性はそれなりにあるということ(2047年までに7~40%)。
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北海道沖で超巨大地震「切迫している可能性」 地震本部
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北海道沖の千島海溝沿いで、今後30年以内にマグニチュード(M)8・8以上の「超巨大地震」が発生する確率は最大40%とする見解を、政府の地震調査研究推進本部が19日、発表した。東日本大震災に匹敵する規模の地震が「切迫している可能性が高い」として対策を呼びかけている。

地震本部が千島海溝沿いの地震について予測を見直すのは13年ぶり。最新の研究を踏まえ、東日本大震災(M9・0)級の地震の確率について今回初めて検討した。

その結果、十勝沖から択捉島沖までを震源域とするM8・8程度以上の地震が起きる確率は7~40%だった。同規模の地震は平均340~380年ごとに発生し、直近では約400年前に起きたと考えられるという。地震本部は「平均的な間隔の『満期』を超えており、発生が切迫している可能性が高い」としている。

この地震について中央防災会議は2006年時点で、最悪の場合、津波によって北海道で約700人、本州で200人が死亡する被害想定を出しているが、来年にも内閣府が新たな想定を公表する予定。

個別の震源域でも巨大な地震が想定され、根室沖でM7・8~8・5が70%程度と高く、十勝沖でM8・0~8・6が7%としている。

地震本部の平田直・地震調査委員長(東京大教授)は「超巨大地震は強い揺れに見舞われる面積や、津波に襲われる沿岸が広い。東北で起きたような超巨大地震が北海道でも起こる可能性があると考えて備えを見直してほしい」と話している。(竹野内崇宏)

『朝日新聞』2017年12月19日11時22分
https://www.asahi.com/articles/ASKDF7WGHKDFUBQU01X.html?iref=comtop_rnavi_arank_nr01
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