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チリ映画「A Fantastic woman」の試写を見る [映画・コンサート]

9月26日(火)

渋谷円山町「映画美学校」で、チリ映画「A Fantastic woman(原題:Una mujer fantástica:素晴らしい女性)」(セバスチャン・レリオ監督)の試写を見る。
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主役は、サンチャゴのナイト・クラブで唄うトランスジェンダーの歌手マリーナ。
かなり年上の男性オルランド(58歳・会社社長)と同棲している。
レストランでマリーナの誕生日を祝い、自宅に戻って愛しあった夜中、オルランドの体調が急に悪くなり、車で病院に運んだものの亡くなってしまう。
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突然、愛する人を失ない、悲しみと混乱の渦中にあるマリーナに次ぎ次ぎとトラブルが襲いかかる。

マリーナを演じるのは、自身トランスジェンダーの歌手であるダニエラ・ヴェガ。
逆風にめげず気丈に戦い、人生の新しい頁を開いていく主人公を、ナチュラルに、そして熱く演じている。

2017年ベルリン国際映画祭で脚本賞、エキュメニカル審査員賞、テディ―賞を受賞。
2018年2月、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館などで公開予定。

Trans-womanの役をTrans-womanが演じるのがすばらしい。
考えてみれば、当たり前のことなのだが、日本では「彼らが本気で編むときは、」(2017年)でTrans-womanを男優の生田斗真が演じたように、なかなか実現が難しい。
(テレビドラマ「私が私であるために」2006年で主役の性同一性障害の大学生の役を性同一性障害の相沢咲姫楽が演じた例があるが・・・。)

日本映画でも早くTrans-womanの役をTrans-womanが演じる時代が来てほしい。

愛し合っているパートナー同士でも、片方がトランスだと、もしもの場合(相手が急死)、ひどいことになる(生活も住む場所も全部失う)という映画でもあるので、パートナーシップ推進論者の方にも、ぜひ見ていただきたい。
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