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NHKスペシャル「戦慄のインパール」 [近・現代史]

8月15日(火)

72回目の終戦の日。

NHKスペシャル「戦慄のインパール」を見る。
①敢えて行う必要がない作戦を情実(人情)で始める。
②日本陸軍の最大の欠陥である兵站(補給)の軽視がもっともひどい形で出た作戦。
③これも日本陸軍の欠陥である情報収集の軽視(敵を侮る)。
④隷下の将兵を3万人も無駄死にさせながら、責任を取ることなく、戦後をのうのうと生きて、77歳の天寿を全うした指令官。
日本陸軍に愚将数あれど、牟田口廉也中将に止めを刺す。

それにしても、詳細な「戦陣日記」をつけていた齋藤少尉、(捕虜になったからとはいえ)よく生還された。
しかも、96歳でご存命、なにより。

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コメント 2

AJ

私も番組見ました。
牟田口氏は「戦後自分の作戦は愚策と批判されたが、戦ったイギリスの将校が自分の作戦に苦しめられた、と言っているのを知り、大変うれしかった」といった趣旨の発言をしていましたが、番組に映し出された、イギリス将校の表現は、「embarrassed」でした。
embarrassedには、確かに「困った」「苦しめられた」という意味もありますが、どちらかといえば「当惑した」というニュアンスが強いものだと思います。
つまり、イギリス将校は「相手の日本軍は理解不能な行動をするので、困惑した」といったものではないでしょうか。
また、高齢になっても、勲章のついた軍服で写真を撮っていたのにも驚きました。
この作戦に限らず、その後の人生を見ても的確な状況判断ができない、人物だったと思いました。
by AJ (2017-08-20 21:10) 

三橋順子

AJさん、いらっしゃいま~せ。
「embarrassed」の意味は、おっしゃる通りだと思います。

ともかく、戦中も、戦後も、良い話がほとんどない方で・・・。
だからこそ、イギリス将校の言葉を、無理やり自分の都合の良いように解釈したのでしょう。

判断能力の問題もですが、人格的な問題を抱えていたなのではないでしょうか。
こういう人物が、それなりに出世してしまうところが、帝国陸軍の構造的な欠陥だと思います。

by 三橋順子 (2017-08-24 04:16) 

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