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トランスジェンダー(MtF)学生の女子大学への入学問題 [現代の性(性別越境・性別移行)]

6月19日(月)

今朝の『朝日新聞』1面トップで「『心は女性』(トランスジェンダー)女子大も門戸?」の大見出し。

戸籍上は男性のトランスジェンダー(MtF)の学生の女子大学への入学を5校の女子大学が検討中という内容。

それは、とても結構なことだが、問題はなにをもって「心は女性」と認定するのか?
それはとても難しいことだと思う。

もうすぐ病名としてなくなる「性同一性障害」の診断書をもって認定するような病理前提はもう完全に時代遅れなので止めてほしい。

【追記】
私は、性別がはっきり区分されるような場所には、できるだけ近づかないようにしてきた。
女性専用車両とか、映画館のレディース・デイとか、区分されるときにトラブルにならないよう用心していた。
そういう人間からすると、トランスジェンダーがわざわざ女子大学に進学しようという気持ち、微妙にわからない部分がある。
どうしてもその女子大に行かなければならない理由(学問専攻がそこしかないとか、地域的にそこしか通学できないとか)があればともかく、男女共学の大学はいくらもあるわけで、そちらの方が、性別の制約はずっと緩く楽だと思うから。
もし、女子大に入学することで「自分が女性である」ことの承認が得られるというような発想で女子大への進学を望む人がいるとすると、ちょっと首を傾げたくなる。

そういう人がいるかもしれないということを承知(覚悟)で、女子大の先生方が「門戸開放」するのなら、私のような古い人間は何もいうことはない。
時代は変わっていくし、変えていかなければならないのだから。
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「心は女性」女子大も門戸? 8校が検討前向き

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「出生時の性別が男性で、心の性別が女性」のトランスジェンダーの学生の受け入れの検討状況

生まれた時の性別が男性だが、心の性別が女性のトランスジェンダーの学生の受け入れについて、国立2校、私立6校の8女子大が、検討を始めたか、検討を始める予定であることが朝日新聞の調べでわかった。現時点で動きはないが、将来「検討するべき課題」と考える女子大も6割強の41あり、女子大が「多様な女子」にどう門戸を開いていくのかが注目される。

多様な性、女子大向き合う 「心は男性」学生から相談も

日本の女子大はこれまで、戸籍上の女子を前提にしてきたが、性同一性障害の診断書で判断するなどの方策を検討する。米国では複数の女子大が、自己申告などでトランスジェンダーの学生を受け入れている。

朝日新聞は今年4~5月、全国76女子大の学長にアンケートを送り、64大学から回答を得た。回答率は84%だった。

「出生時の性別が男性で、心の性別が女性」のトランスジェンダーの学生を受け入れるかどうか「検討している」と答えたのは、3月に検討開始の方針を明らかにした日本女子大(東京都文京区)のほか、お茶の水女子大(同)、津田塾大(同小平市)、東京女子大(同杉並区)など計5大学。また今後「検討を始める予定だ」と答えたのは奈良女子大(奈良市)、学習院女子大(東京都新宿区)など3大学だった。それぞれ1校が校名の非公表を望んだ。

お茶の水女子大は2016年度から、戸籍が女子ではないトランスジェンダーの学生の受験資格について検討を始めた。室伏きみ子学長は「海外だけではなく日本国内でも多様な女子の受け入れ検討を始めている女子大があると聞いている。本学も社会の状況や要請を踏まえ、今後に向けて検討を進めている」としている。

津田塾大は5月、学長、副学長ら8人による検討委員会を開いた。入学資格や「女性」の定義、在学中に性別を変えた学生への対応などを議論する。高橋裕子学長は「戸籍上の女子というだけでは、多様な女子を捉えることはできない。委員会で話し合い、大学としての方針を定めていきたい」とコメントした。

一方、具体的な動きはないが、今後、「検討するべき課題だと考えている」としたのは41大学で、64%に上った。また、10大学が当事者や保護者らから「入学資格はあるか」といった問い合わせがあったと答えた。トランスジェンダーの学生の女子大への入学希望が潜在的にあることがうかがわれる。(杉山麻里子、編集委員・氏岡真弓)



http://digital.asahi.com/articles/ASK624W6RK62UTIL01Q.html?rm=527



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