SSブログ

縄文人の核DNA初解読 東アジア人と大きく特徴異なる [お仕事(古代史)]

8月31日(水)

縄文人のゲノム解析に成功、これは遺伝子人類学の画期的な大成果。

ただし、縄文人の遺伝子が、大陸の東アジア人(中国南部先住民、中国・北京の中国人、ベトナム人など)とはかなり遠く、現代人ではアイヌ人に比較的近く、次いで沖縄人、さらに離れて東日本人という結論は、従来の推定通り。

最大の問題は、縄文人がどこから日本列島にきたのか?ということ。
現在、地球上に生きている人たちの中に、アイヌ人より縄文人に近い遺伝子をもつ人たちがいるのだろうか?
たぶん、もういないのだろうな・・・。
----------------------------------------------------------
縄文人の核DNA初解読 東アジア人と大きく特徴異なる

縄文時代に日本列島で狩猟採集生活をしていた縄文人の遺伝的特徴は、東アジアや東南アジアの人たちとは大きく離れていることがDNA解析でわかった。縄文人のルーツを考えるうえでの手がかりになりそうだ。総合研究大学院大学や国立科学博物館などのチームが、人類学の専門誌ジャーナル・オブ・ヒューマン・ジェネティクスに1日発表する。

福島県北部の三貫地貝塚で出土した約3千年前の縄文人2人の歯から、細胞核のゲノム(全遺伝情報)解読を試みた。約30億個ある塩基のうち、約1億1500万個の解読に成功した。縄文人の核DNAの解読は初めて。

世界各地の現代人のDNAと比較したところ、中国南部の先住民や中国・北京の中国人、ベトナム人などは互いに近い関係にあるのに対し、縄文人はこれらの集団から大きく離れていた。

ログイン前の続き現生人類ホモ・サピエンスは、4万~5万年前にアジア地域に到来し、その後、各系統に分かれたとされる。今回のDNA解読で、少なくとも1万5千年前よりも古い時期に縄文人につながる系統ができ、東アジアや東南アジアの集団は、別の系統の中から生まれたと考えられるという。

日本人では、遺伝的にはアイヌ人が最も縄文人と近い関係にあり、沖縄の琉球人、東京周辺の人と続いた。

頭骨と歯の特徴から、現在の日本人は、縄文人と、弥生時代以降に大陸から渡ってきた渡来人が混血して形成されたと、されていた。チームの国立科学博物館の神沢秀明研究員は「日本人が、縄文人と弥生系渡来人の混血という説が、DNA解読でも裏付けられた」としている。(神田明美)

『朝日新聞』2016年9月1日00時12分
http://digital.asahi.com/articles/ASJ8Z5S0LJ8ZULBJ00M.html?rm=347
nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 1

イマイ

ていうか縄文人は、フィリピン人に近いと思うが・・・
弥生人は、韓国でなく上海から来たと言われるようになる。

by イマイ (2018-01-21 00:07) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0