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「T」の比率について [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

6月2日(木)

私は毎年1000人くらいの学生さんに講義しているが、T(トランスジェンダー)の学生は100人に1人はいない。
だいたい300人で2人くらいの見当だと思う。
つまり0.6~0.7%くらいだ。

でもこれは、かなり濃縮された数値。
講義がジェンダー論、もしくはセクシュアリティ論で、さらに講師がトランスジェンダーということで、TもしくはXジェンダーの学生が集まってくる。
中には他学部からわざわざ履修してくれる学生もいる。
おそらく日本の大学の講義では、一番とは言わないが有数にTの学生比率が高いと思う。

それで0.6~0.7%なのだ。
濃縮率がどのくらいかわからないが、少なくとも世の中全体としては、それよりかなり薄いのは間違いない。

私が、電通(2015)調査のT=0.7%、博報堂(2016)調査のT=0.47%を、相当「盛っている」数値と考えるのは、そういう訳だ。
つまり、世の中のTの比率が、私の講義のTの比率と同レベルとは到底思えない。

濃縮率を10倍と考えれば、世の中では0.06~0.07%(1万人に6~7人)、5倍と想定すれば0.12~0.14%(1万人に12~14人)ということになる。

半年ほど前に「(ある程度のジェンダー移行を伴う)性別違和をもつ人の割合」を10000人に6人(0.06%)と推計したことがある。
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2015-11-22
その考えに、今も大きな変化はない。
だから、本心では濃縮率は10倍くらいなのかなと思っている。

まあ、それより甘く見積もっても、5倍と10倍のの間くらいではないだろうか。

あえて切の良い数字にすれば、Tは1万人に10人=1000人に1人=0.1%と考えるのが、実感からして(やや甘めの)妥当な推計だと思う。


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