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性転換漫画の傑作「逢魔がホラーショー」の解説 [お仕事(執筆)]

10月1日(木)

『逢魔がホラーショー』.jpg
千之ナイフさんの性転換漫画の傑作「逢魔がホラーショー」(1988~89年連載、1991年、久保書店から単行本)が『(逢魔がホラーショー選集)トランスセクシャル・ショー』として久保書店から再刊されることになり、巻末に短い文章を書くよう依頼があった。

私にとって、単なる愛読書ではなく、性別移行の原点の1つでもあり、よろこんでお引き受けした。

で、今、ほぼ書き終えた。
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「さあ皆さん!性転換手術(ホラーショー)の時間よッ♡」と逢魔先生(女医?)がメスをふっていた1988~89年頃、現実の日本の性転換手術は低迷期だった。
それだけに、女性になりたい人にとって、「逢魔がホラーショー」は、夢が実現する、あこがれの世界だった。
しかし、現実は残酷だ。
性転換手術をしてもだれもが菊千代くん(女装散歩していて事故に遭い、知らないうちに性転換手術されてしいまう少年)のように美少女に生まれ変われるわけではない。
せっかく女性に近い身体になりながら、女性ジェンダーに適応できず、就労や生活に困難をきたし、最悪の場合、自殺してしまう人もいる。
そうした現実に対して、「逢魔がホラーショー」には陽気でエロティックな性転換ファンタジーがある。それこそが連載開始後27年が経っても色あせない「逢魔がホラーショー」の魅力なのだと思う。
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あらためて読み直すと、「性転換賛歌」がなつかしい。

(セリフ)
素敵でしょ このバスト エストロゲンで作ったの
(歌)二本の足の間には 邪魔なおまけはいらないわ
ホーデン抜いて トンネル掘って
さあさ女になりましょう
(コーラス)
なりましょう
なりましょう
可憐な女になりましょう
綺麗な女になりましょう

でも、ディバイン婦長、看護婦のスルカさんというネーミング、若い人にはわからないだろうなぁ。
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