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3月17日(火)『ファッションで社会学する』打ち合わせ [お仕事(執筆)]

3月17日(火)

13時40分、神保町駅に到着。
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ちょっと余裕があったので、「神保町交差点の「はなまるうどん」で昼食。
P1200159.JPG
↑ かけ(中)+レンコン天+鶏天(480円)

14時前、「救世軍ビル」の隣の「有斐閣」へ。
同社から刊行予定の『ファッションで社会学する』の打ち合わせ。
編者&執筆担当者10人中、外国在住の方1人を除く9人が集まった。
ちなみに、編者&執筆者の中で、私が圧倒的に最年長。
各自が担当する章の構成を説明する。
4時間以上かかったが、充実した会だった。

で、思ったのが、皆さん、優秀な学生さんを教えているのだなぁ、ということ。
この論集、基本的に「ファッション文化社会学に興味をもつ初学者のための教科書」なのだが、私からすると「それは今どきの学生には無理でしょう」と思ってしまうような高尚な内容を書こうとする先生が何人かいた。
若い優秀な先生が「カイ二乗検定」がどうたら、と言っているので、思わず「ほとんどの学生は%しかわからないと思いますよ」と言ってしまった。

まあ、教科書だから、学問的に一定水準を保たないと困る、というのはわかる。
売れ行きにしても、シラバスで教科書に指定して「買って読みなさい」と言えば、それなりの部数は売れるだろう。

でも、私のような学生さんの「食いつき」(興味・関心)を重視するタイプからすると、それでいいのかなぁと思ってしまう。

ということで、まじめな教科書の中に1章だけ「色物」が入る予感。

もうひとつ、今日の打ち合わせで思ったこと。
日本の近代ファッション史は、洋装の歴史だということ。
そんなこと、以前からわかっているが、それでも和装(着物)の研究者からすると、一言いいたくなる。
「1920年代、近代化、洋装化 モガ・モボ」とレジュメに書いている先生に、
「そのころ、銀座での洋装の比率はどのくらいですか?」
とあえて質問してみる。
「1%です」
「残りの99%は和装ですよね。その時期、私は日本の大衆和装文化の全盛期ととらえているのですが・・・」
「でも、洋装の端緒として重要だと考えます」
う~ん、話が通じない。
結局のところ、ファッションを「尖端」で捉えるのか「大衆(マス)」で捉えるのか、ということにつながる。
「尖端」の文化的重要性を否定するわけではないが、そこまで「大衆」を無視していいものだろうか?

例によって、しがない「野良大学講師」の愚痴。

18時半、散会。
19時半、帰宅。
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