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バイセクシュアル研究の不毛状態 [現代の性(同性愛・L/G/B/T)]

2月8日(日)
都留文科大学の「ジェンダー研究1」のレポートを読んでいてメモ(その1)
ある女子学生が、バイセクシュアルについてレポートを書こうと思い、図書館で検索をかけたがほとんど引っかからず、やむを得ず他のテーマに変更したという。

実際に、国会図書館の簡易検索で「バイセクシュアル」を入力すると、書名でヒットする書籍は、フリッツ・クライン 著,河野貴代美 訳『バイセクシュアルという生き方』(現代書館 1997)1冊のみ。
河野先生の訳書は、私が駆け出しのころに勉強した本で、いったいどれだけ研究が止まっているのだ。

内容まで踏み込んで検索すると、針間克己, 平田俊明 編著『セクシュアル・マイノリティへの心理的支援 : 同性愛、性同一性障害を理解する』 ( 岩崎学術出版社 2014)と、金井淑子 編著 『身体とアイデンティティ・トラブル : ジェンダー/セックスの二元論を超えて』 (明石書店 2008)の2冊が加わる。
学術論文も極めて少ない。

「両性愛」で検索しても、ヒットする書籍は増えない。
論文が少し増えるだけ。
こうした状況は、以前から気づいていたが、いっこうに改善される気配がない。
「LGBT」とか頭文字を単純に横並びにして済ましている状況ではないのだ。
バイセクシュアルの自覚がある学生が、せっかく調べようと思っても、この状況はあんまりだ。
誰か若い研究者でバイセクシュアルを専門に研究する人はいないものだろうか。
すぐに「第一人者」になれるよ。

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