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浅田次郎『一刀斎夢録』 [読書]

1月26日(月)

夜中、浅田次郎『一刀斎夢録』(文春文庫)を読了。
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全編ほとんどが新撰組副長助勤・三番隊組長斎藤一(1844~1915)の一人語り。

戦いの中で大勢の人を斬りながら、自らは最後まで斬られることなく、45年もの長い明治を生きぬき、大正の新時代まで見て、畳の上で大往生をとげた(大正4年72歳で没)稀代の剣客が語る、幕末動乱の京、鳥羽伏見の戦、会津戦争、そして西南戦争。
斎藤が語る、新撰組隊長近藤勇、副長土方歳三、一番隊組長沖田総司の人物像もおもしろい。

と言っても、ほとんど全部、浅田次郎さんの作品世界なのだが。
ほんとうに斎藤一の聞き書き「夢録」が残っていたら、すごい史料なのだが・・・。
(子母澤寛が昭和4年=1929に発表した『新選組遺聞』に、「夢録」という斎藤一の口述録があると記されているが、真偽不詳)

それにしても、相変わらず、浅田さんは「お話」がうまいなぁ。
作品世界に引き込まれるように読みふけってしまうので、仕事が忙しい時には「危険物」なのだ。

斎藤一の経歴については、下記を参照ください。
2014年7月13日 新選組三番隊組長「斎藤一」、明治初期の警視庁名簿に
http://junko-mitsuhashi.blog.so-net.ne.jp/2014-07-23-4

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