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女装の歴史ひもとく ジェンダー学ぶ連続講座(神奈川新聞) [お仕事(出演・取材協力)]

1月17日(土)

1月15日の川崎市教育委員会主催の連続講座「ありのままの自分~ジェンダーとファッション~ 女装/男装ってなんだ?」(全5回)の第1回「女装×日本人~目からうろこの日本の女装史~」が『神奈川新聞』に紹介されました。
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異性装をメインテーマにした連続講座は、今までなかったので、そういう意味で、川崎市の企画はとても画期的。
自治体が企画する場合、ほとんどの場合、「性的マイノリティ」とか「性同一性障害」とかがメインで、最後は話を「人権」にもっていかなければいけないことになっている。

それが悪いという訳ではないのが、純粋に日本文化論として異性装(女装・男装)を語る機会がもっと増えて欲しいと思う。

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女装の歴史ひもとく ジェンダー学ぶ連続講座 歌舞伎など綿々と

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多くの受講生が集まった連続講座=川崎市教育文化会館

女装や男装といった「異性装」からジェンダーについて学ぶ連続講座が、川崎市教育文化会館(川崎区富士見)で始まった。「身近なファッションから性の多様性を考える」をテーマに市教育委員会が企画。15日に開かれた第1回は、トランスジェンダー(性別越境者)として歴史的視点から性の問題を研究している都留文科大非常勤講師(性社会・文化史)の三橋順子さんが、日本に深く根付いてきた女装の歴史をひもといた。

「日本は建国神話に女装者が出てきます」。三橋さんはこう語りかけ、集まった約20人の受講生を驚かせた。約2時間の講座では、ヤマトタケルが豪族を暗殺するために女装して敵陣に潜り込んだ神話や、江戸時代の錦絵に「美人」として歌舞伎の女形が描かれていたことを紹介。「日本には伝統的に女装の文化があった」と解説した。

異性装の変遷については、キリスト教の規範が入ってきた明治時代以降、女装に対する抑圧は強まったが、ショービジネスの世界などで綿々と続いてきたと説明。現代でも女装やトランスジェンダーのタレントが芸能界で活躍し、ニューハーフショー観光が人気を集めていることなどを例示し、「女装や男装の文化は日本人の好みに支えられてきた」とまとめた。

横浜市西区から夫婦で参加した60代の男性は「同性愛にも寛容な歴史があったと知っていたが、あらためて日本は異性装に親和性の高い国なんだと分かった」と感心していた。

生まれつきの身体的性別とは別の社会的な性(ジェンダー)を生きようとするトランスジェンダー。三橋さんは「トランスジェンダーである私が目の前で話すことで、何か気付くことがあればうれしい」と話した。



講座は2月26日まで、全5回開催。2回目以降は、舞踊といったパフォーマンスや漫画などを題材に学ぶ。追加の受講者を若干名受け付けている。2月15日は、男性器をかたどったみこしが繰り出す「かなまら祭」で知られる金山神社(川崎区)を訪問する。申し込み・問い合わせは同会館電話044(233)6361。

『神奈川新聞』2015年1月17日03:00:00
http://www.kanaloco.jp/article/82864/cms_id/121442
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