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2月16日(日)Gala Dinner(船上パーティ)-「WPATH 2014 Symposium in Bangkok」参加記(3日目の2) [現代の性(WPATH 2014)]

2月16日(日)
(続き)
15時50分、WPATH2014の会場Anantara Bangkok Riverside Resort & Spaを出て、タクシーで宿泊先のRamada Menam Riverside Hotelに戻る。
「Gala Dinner」に出席のため、部屋で洋装から和装に着替え。
黒地にアールデコの赤い薔薇の模様の綿絽(縦絽)。
念のため着物をもう1枚持って来ていてよかった。
部屋を出てエレベーターホールに向かおうとしたら、廊下にいたお掃除のメイドさんがエレベーターに走って行って、ボタンを押してくれた。
毎朝、枕の下に20B(60円)置いている効果。
17時20分、またタクシーでAnantaraに戻り、東さんの部屋で待機。
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↑ ドレスアップした佐々木掌子さんと。
「Gala Dinner」の「Gala」は、「お祭り的な」「特別な催しの」「はでな」「愉快な」という意味。
WPATHの「Gala Dinner」もメイン・パーティという位置づけで、毎回、特徴的な会場で開催される。
前回の2011アトランタでは、自然博物館のロビーが会場で恐竜の骨格標本の下でディナーだったそうだ。
前々回の2009オスロでは、本格的な晩餐会で、ノルウェー皇太子が臨席されたとか。
今回の2014バンコクでは、チャオプラヤー川のDinner Cruise。
18時20分、桟橋へ。
もう大勢、集まっている。
18時30分過ぎ、船がやってくる。
400人も乗るので、当然のことながらかなり大きい。
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18時40分、乗船。
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王宮ダンサー風の装いのスタッフが出迎えてくれる。
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アッパーデッキに陣取る。
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座席を決めて、料理は各自で取るビュッフェ形式。
参加者同士で交流するには、あまり向いていない。
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料理は例によって多国籍だが、はっきり言ってホテルの朝食・昼食の方が上。
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船は、チャオプラヤー川をゆっくり遡っていく。
薄明が終わり暗くなるとリバーサイドの夜景が美しい。
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↑ 倉庫群の跡に2012年に開業した「アジアティーク ザ リバーフロント」。観覧車が目印。
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「ワット・アルンラーチャワラーラーム」(暁の寺)。
三島由紀夫の『豊饒の海』4部作の『暁の寺』のモデルとして日本でも知られている。
創建年代は不詳でアユタヤ朝のペートラーチャー王(在位1688~ 1703年)代以前。
高さ75mの大仏塔を4つの小塔が取り囲み、須弥山を具現化している。
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↑ 王宮地区の夜景。十六夜の月(月齢16)が上がる。

岡山大学の松本先生が「カノープスが見えるよ」と教えてくれた。
屋根のないオープンデッキで出てみると、川沿いの高層ビルの上に明るい星が見える。
さらに上に輝くシリウスからたどって確認する(カノープスの見つけ方がある)。
間違いなくカノープスだ。
明るいなぁ。
カノープス(Canopus)は、りゅうこつ座α星で光度−0.72等、シリウス(大犬座α星、-1.47等)に次いで全天で2番目に明るく見える恒星。
ただし、南天低く(赤緯-52度42分)、北緯35度の東京では南中時の地平高度はわずか2度にしかならない。
だから、真南の水平線が開けている場所で、低層の透明度が良い夜にしか見ることができない。
まして、私のような南に高い山がある盆地の天文少年にはあこがれの南の星だ。
それが北緯13度45分のバンコクでは、高度24度まで上る。
シリウスもずいぶん高いし、オリオン座はほとんど天頂を通過する。
元天文少年の長年の夢がかなって、うれしかった。

松本先生が「これで寿命が延びるよ」と言う。
中国ではカノープスを「南極老人星」といい、この星を見ると長寿になると言われている。
しかし、北京(北緯39度54分)では天文学的に見ることは不可能で、長安(西安:北緯34度16分)では可能だが、南に山があるのでまず難しい。
南が開けた洛陽(北緯34度39分)なら、現実味がある話になる。
でも南極老人星を見て長寿になるのだったら、南に行けばいくほど平均寿命が延びることになってしまう(笑)

同じテーブルの人は、隣と右斜め前がアメリカ人の女性、左斜め前がメキシコのアントン君(25歳、大学院生)。
正面の髭面の人(Lukas Berredo氏)に「どちらからですか?」と掌子さんが尋ねると、「中国から」との返事。
それはないでしょう、どう見てもラテン系の容貌だし、名前だって。
さらに詳しく尋ねると、ブラジル人で中国の上海で英語教師をしているとのこと。
なんでポルトガル語が母国語のブラジル人が上海で英語を教えているのか不思議だが、まあいろいろ「訳有り」なのだと思みう。
ちょっと私の好みなのでツーショット撮影。
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斜め向かいのメキシコのアントン君が「いくつか?」と年齢を尋ねてきたので、例によって「いくつに見える?」と問い返す。
彼、しばらく考えて「46歳」と言うので、「ありがとう。うれしいわ」とお礼を言って、それで済まそうとした。
そうしたら「ほんとうは幾つなのか」と執拗に聞いてくる。
仕方がないので「Fifty eight」と言うと、「Oh! Fifty eight、really?」と驚く。
それが同じテーブルの他の人にも聞こえてしまい、テーブル中で驚かれてしまった。
ああ、恥ずかしい。
ちなみに、掌子さんも松本先生も10歳、りりぃさんは5歳若く見られていた。
やはり日本人は実年齢よりかなり若く見られるのだろう。
(単にその場にいた日本人4人がおかしい、という説もある)

ちょっと離れた席にいるミルトン・ダイヤモンド博士のところに行ってツー・ショットをお願いする。
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1997年8月に私が主宰した隅田川の屋形舟ツアーにダイヤモンド先生をお招きした。
「覚えてらっしゃいますか?」とお尋ねしたら、「日本で舟遊びをしたのは覚えているが・・・」、私のことは覚えてらっしゃらなかった。
まあ、仕方がない。17年も前のことだし、私が歳をとっているし。
舟遊びしたことだけでも覚えていてくださってうれしかった。

美しい斜張橋が見えてきた。ラマ8世橋(2002年完成)だ。
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この橋を潜って、舟はUターンし、下流に戻る。
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再び王宮地区が見えてきた。
月はもう中天目指して上がっている。

ところで、このクルーズ船、オープン・デッキに小さな舞台があり、女性歌手がオペラのアリアなどを歌っていた。
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それが終わると、今度は別の女性歌手が欧米のポップスをメドレーで歌っていた(なかなか上手)。
私の感覚からすると、そこで演じられるべきはタイの伝統音楽や舞踊だろうと思うのだが・・・。
なんで、欧米の音楽なのだろう?と思ったが、後で聞くと、いろいろ「訳有り」な演出だったらしい。

ライトが暗くなり、アッパーデッキには通路スペースしかないのに、欧米人が踊り出す。
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↑ 歌手のお姉さんのウェストをがっちりホールドするオジサマ。
ほとんどセクハラ。高名な精神科医らしい。
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↑ スタッフまで踊り出す。日本ではありえない。
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↑ 私たちが泊まっているRamada Menam Riverside Hotelを通過、もうすぐ帰着。
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正直言って、事前の想像よりチープだったが、リバーサイドのバンコクの美しい夜景を堪能できて、楽しかった。
21時30分、Anantara Bangkok Riverside Resort & Spaに帰着。
桟橋に上がるときずいぶん傾斜が急なことに気づく。
そうか3時間のクルーズの間にずいぶん潮が引いたのだ(今日は大潮に近い)。
掌子さんとタクシーでホテルに戻る。
就寝、23時30分。

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