2月15日(土)シンポジウム始まる-「WPATH 2014 Symposium in Bangkok」参加記(2日目の1) [現代の性(WPATH 2014)]
2月15日(土) 晴れ バンコク 31.7度
5時50分、起床(Ramada Menam Riverside Hotel)。
シャワーを浴びて髪と身体を洗う。
シャワー・スペースが別になっているが、シャワー自体は高いところに固定されていていささか不便。
湯量は十分なのだが。
髪を乾かすドライヤーも、Maxにすると3分くらいで止まってしまい、その後1分くらい動かなくなる、厄介な代物。
いったいどこ製だろう?(予想はつくが・・・)
ちょっと手間取ったが、髪にあんこを入れて頭頂部で結わえて根巻と赤珊瑚の挿櫛をつける。
化粧と身支度。
紺地に白と青緑で大きな芙蓉の花を染め出した綿絽(紫織庵)。
薄いクリーム色の吸い上げ暈しの麻の半襟を付けた半襦袢。
帯は黄色基調の博多帯を下に、赤黒の半幅帯を上に巻いて、順子オリジナルのゴージャスな「二階文庫」結びにして、草色の夏の帯締を掛ける
柾目を浮き出した台に濃紺の麻の葉柄の鼻緒をすげた右近下駄(伊香保神社前・吉堅屋)。
赤地に手毬模様の手提げ袋。
7時40分、支度が出来上がる。
11階の部屋の窓から下界を眺める。
真下にプール、川沿いの白い屋根の平屋が、これから食べに行くリバーサイド・レストラン。
左手にチャオプラヤー川、見えているビルはバンコクの西側の新市街クーロンサン地区。
8時30分、佐々木掌子さんとロビーで待ち合せて朝食へ。
リバーサイドのオープンテラスの席。
ビュッフェのメニューは、タイ、インド、洋、中華、そして少しだけ和と多彩だが、いちばんおいしそうなインドとタイ系にする。
↑ チキンカレーとチャパティ。
チャパティは小麦粉(全粒粉)を水に溶いて発酵させずに薄く延ばしてクレープ状に焼いたもの。
日本でよく知られているナンよりも庶民的なインドの主食。
↑ センミー(極細)のクィティアオ(タイの米粉麺)。
鶏団子、もやし入り。
汁がちょっと薄味だったので唐辛子とナンプラー(魚醤)を入れて。
米粉麺というと、ベトナム料理フォーが有名だが、タイでもよく食べる。
掌子さんも私も「せっかくタイに来たのだから」とせっせと地元の料理を食べるが、周囲を見ると、必ずしもそうではない。
とくにアメリカの観光客は、ほとんどアメリカン・ブレックファースト(卵料理、ハムorソーセージorベーコン、ジュース、パン、コーヒーor紅茶)。
アメリカという国は世界中どこでもアメリカン・ブレックファーストが食べられるように世界の覇権を握ったのかもしれない。
朝食を食べながら掌子さんといろいろお話。
存在を知ったのは彼女がまだ大学院生だった頃(10年前?)で、GID学会などで、ほぼ毎年会っているが、ゆっくり話をするのは今回の旅行が初めて。
院生だった彼女も業績を積み重ねて、今ではGIDの臨床心理学では日本の第一人者と言っていい存在。
話していて、教えられることが多い。
↑ Ramada Menam Riverside Hotelから川越しにAnantara Bangkok Riverside Resort & Spa(オレンジ色の屋根の建物群)を望む。
9時30分、ホテルを出て「WPATH2014 Symposium in Bangkok」の会場のAnantara Bangkok Riverside Resort & Spaに向かう。
昨夜、舟に懲りたのでタクシー。
橋の前で少し渋滞して15分ほどかかり、料金は63B(チップを乗せて80Bを渡す)。
ホテルのグランドフロアーにある「WPATH2014」の受付へ。
ここでまたトラブル。手続きのミスで私の名前が参加者名簿にない。
しばらく待機した後、東さんが力技で解決してくれて、ようやく会場に入れた。
10~12時の部は、Charoennakorn Roomで開催されているSession 4 「Abstract Presentations: Legal Issues and Human Rights. Moderator」(司会:Jamison Green, PhD)に途中から出席。
(1) Leonie Cox, PhD, Christina Campbell, PhD.「An Overview of Australian InTrans*igence –A Systemic Pandora’s Box. Belinda Chaplin, RN,
BN(Hons1)」
(2)Simona Giordano, PhD「Ethical issues in the care and treatment of transgender children and adolescents」
.
マレーシアなどでは政治的な問題より宗教規範の方が大きい。
生命倫理学の立場から積極的介入論。
年齢基準を設けず、個々のケースで対応すべき。
(3)Leonie Cox, PhD, Christina Campbell, PhD.「“Blokes Don’t Cry, So Man Up” – A Trans*gressive Life in Queensland Jails. Belinda Chaplin,RN, BN(Hons1)」
オーストラリアにおけるトランスジェンダーの服役者の扱い。
(4)Eszter Kismodi, JD, LLM.「Special Presentation: WHO Legal & Policy Program in Conjunction with ICD Field Testing」
スイスの人権派弁護士で、まさに立て板に水の話し方で、スライドの問題整理の仕方を見ているだけでも、すごく頭が切れる人であることがわかる。
性別移行の脱病理化の急進派。
この問題、WPATHの中でも斬進派と急進派の意見の相違がかなりあるらしい。
12時過ぎ、ガーデン・レストランで昼食。
↑ タイ料理
↑ インド料理
泊まっているRamada Menam Riverside HotelよりAnantara Bangkok Riverside Resort & Spaの方が、料理は1ランクデラックス。
ただし、インド料理(カレー)はRamadaの方が辛くておいしい。
どうもAnantaraは、欧米人の舌に合わせ過ぎている気がする。
左が大阪から参加の大河りりぃさん。
さあ、午後は私の出番、頑張らなくちゃ!
(続く)
5時50分、起床(Ramada Menam Riverside Hotel)。
シャワーを浴びて髪と身体を洗う。
シャワー・スペースが別になっているが、シャワー自体は高いところに固定されていていささか不便。
湯量は十分なのだが。
髪を乾かすドライヤーも、Maxにすると3分くらいで止まってしまい、その後1分くらい動かなくなる、厄介な代物。
いったいどこ製だろう?(予想はつくが・・・)
ちょっと手間取ったが、髪にあんこを入れて頭頂部で結わえて根巻と赤珊瑚の挿櫛をつける。
化粧と身支度。
紺地に白と青緑で大きな芙蓉の花を染め出した綿絽(紫織庵)。
薄いクリーム色の吸い上げ暈しの麻の半襟を付けた半襦袢。
帯は黄色基調の博多帯を下に、赤黒の半幅帯を上に巻いて、順子オリジナルのゴージャスな「二階文庫」結びにして、草色の夏の帯締を掛ける
柾目を浮き出した台に濃紺の麻の葉柄の鼻緒をすげた右近下駄(伊香保神社前・吉堅屋)。
赤地に手毬模様の手提げ袋。
7時40分、支度が出来上がる。
11階の部屋の窓から下界を眺める。
真下にプール、川沿いの白い屋根の平屋が、これから食べに行くリバーサイド・レストラン。
左手にチャオプラヤー川、見えているビルはバンコクの西側の新市街クーロンサン地区。
8時30分、佐々木掌子さんとロビーで待ち合せて朝食へ。
リバーサイドのオープンテラスの席。
ビュッフェのメニューは、タイ、インド、洋、中華、そして少しだけ和と多彩だが、いちばんおいしそうなインドとタイ系にする。
↑ チキンカレーとチャパティ。
チャパティは小麦粉(全粒粉)を水に溶いて発酵させずに薄く延ばしてクレープ状に焼いたもの。
日本でよく知られているナンよりも庶民的なインドの主食。
↑ センミー(極細)のクィティアオ(タイの米粉麺)。
鶏団子、もやし入り。
汁がちょっと薄味だったので唐辛子とナンプラー(魚醤)を入れて。
米粉麺というと、ベトナム料理フォーが有名だが、タイでもよく食べる。
掌子さんも私も「せっかくタイに来たのだから」とせっせと地元の料理を食べるが、周囲を見ると、必ずしもそうではない。
とくにアメリカの観光客は、ほとんどアメリカン・ブレックファースト(卵料理、ハムorソーセージorベーコン、ジュース、パン、コーヒーor紅茶)。
アメリカという国は世界中どこでもアメリカン・ブレックファーストが食べられるように世界の覇権を握ったのかもしれない。
朝食を食べながら掌子さんといろいろお話。
存在を知ったのは彼女がまだ大学院生だった頃(10年前?)で、GID学会などで、ほぼ毎年会っているが、ゆっくり話をするのは今回の旅行が初めて。
院生だった彼女も業績を積み重ねて、今ではGIDの臨床心理学では日本の第一人者と言っていい存在。
話していて、教えられることが多い。
↑ Ramada Menam Riverside Hotelから川越しにAnantara Bangkok Riverside Resort & Spa(オレンジ色の屋根の建物群)を望む。
9時30分、ホテルを出て「WPATH2014 Symposium in Bangkok」の会場のAnantara Bangkok Riverside Resort & Spaに向かう。
昨夜、舟に懲りたのでタクシー。
橋の前で少し渋滞して15分ほどかかり、料金は63B(チップを乗せて80Bを渡す)。
ホテルのグランドフロアーにある「WPATH2014」の受付へ。
ここでまたトラブル。手続きのミスで私の名前が参加者名簿にない。
しばらく待機した後、東さんが力技で解決してくれて、ようやく会場に入れた。
10~12時の部は、Charoennakorn Roomで開催されているSession 4 「Abstract Presentations: Legal Issues and Human Rights. Moderator」(司会:Jamison Green, PhD)に途中から出席。
(1) Leonie Cox, PhD, Christina Campbell, PhD.「An Overview of Australian InTrans*igence –A Systemic Pandora’s Box. Belinda Chaplin, RN,
BN(Hons1)」
(2)Simona Giordano, PhD「Ethical issues in the care and treatment of transgender children and adolescents」
.
マレーシアなどでは政治的な問題より宗教規範の方が大きい。
生命倫理学の立場から積極的介入論。
年齢基準を設けず、個々のケースで対応すべき。
(3)Leonie Cox, PhD, Christina Campbell, PhD.「“Blokes Don’t Cry, So Man Up” – A Trans*gressive Life in Queensland Jails. Belinda Chaplin,RN, BN(Hons1)」
オーストラリアにおけるトランスジェンダーの服役者の扱い。
(4)Eszter Kismodi, JD, LLM.「Special Presentation: WHO Legal & Policy Program in Conjunction with ICD Field Testing」
スイスの人権派弁護士で、まさに立て板に水の話し方で、スライドの問題整理の仕方を見ているだけでも、すごく頭が切れる人であることがわかる。
性別移行の脱病理化の急進派。
この問題、WPATHの中でも斬進派と急進派の意見の相違がかなりあるらしい。
12時過ぎ、ガーデン・レストランで昼食。
↑ タイ料理
↑ インド料理
泊まっているRamada Menam Riverside HotelよりAnantara Bangkok Riverside Resort & Spaの方が、料理は1ランクデラックス。
ただし、インド料理(カレー)はRamadaの方が辛くておいしい。
どうもAnantaraは、欧米人の舌に合わせ過ぎている気がする。
左が大阪から参加の大河りりぃさん。
さあ、午後は私の出番、頑張らなくちゃ!
(続く)
2014-02-20 12:38
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