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9月2日(月)性欲研、韓国に行く(2日目の4:梨泰院界隈、南山に登る) [旅]

(続き)
ソウル大学の正門から、タクシーに乗り、漢江を渡って南山の南麓の龍山区梨泰院(イテウォン)で降りる。
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梨泰院は駐留アメリカ軍の施設や大使館が多いので外国人が多く、店も外国人向けのものが多い。
一昔前の東京六本木によく似ている。
加えて、イスラム教のモスクがあり、イスラム教徒の姿も多いとのこと。
歩いているうちに、肌の黒いアメリカ人や、ベールを被った女性たちとすれ違う、なるほどと思う。

夕食は、「韓国料理は飽きたのではないか」という気遣いで、タイ料理店へ。
私としては、3日くらい韓国料理を食べ続けてもまったく問題はないのだが、まあ、韓国でタイ料理を食べる機会など今後もないだろうから、それでいい。
「THAI ORCHID(タイ・オーキッド)」というレストラン。
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店内は、なかなかきれいで十分に国際水準(トイレを除く)。
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↑ 私たちが案内されたブース席
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↑ 海老のフライ。おいしかったが、日本のタイ料理店ではあまりみかけない。
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↑ 青パパイヤのサラダ。味はまずまず。でも本当はもっと辛い?
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↑ 豚肉と野菜の炒め物。あまり辛くない。辛さという点ではかなり控えめにしているような・・・。
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↑ レッドカレー。これはおいしかった。でも、やはり辛さ控えめ。
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↑ パッタイ。麺がトマト味で、日本の「ナポリタン」みたい。甘すぎで、これは違うと思う。
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↑ パイナップルご飯。見かけはゴージャス。
全体に辛さ&スパイス控えめ。
日本のタイ料理にもそうした傾向があるが、それよりもさらに妥協的で、本場のタイ料理とはかなり似て非なるものになっている。
私はタイ料理というものは、食べると汗をかく(カプシサイシンの発汗作用)ものだと思っていたが、ここの料理は汗をかかなかった。
韓国人は唐辛子系の辛さには強いから、タイ料理も本場並に辛いだろうと思っていたので意外だった。
韓国料理が常に辛いから、今更、辛さを求めないのだろうか。
そう言えば、インド&ネパール系のカレー料理屋も東京に比べると目立たないような気がする。
(「Cocoイチ」は最近、進出したとのこと)

梨泰院のメインストリートを東に歩くと、こんな看板が見えてくる。
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「ヨボヨボ」は、韓国のトランスジェンダー・タレント、ハ・リス(河莉秀)↓が、勤めていた店。
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商業的トランスジェンダーのお店が、外国人(主にアメリカ人)の多いエリアに立地している点で、日本の六本木と似ている。
1970~90年代、ニューハーフ系の有名店は、「ラキラキ」とか、少し離れるが西麻布の「プティ・シャトー」とか、六本木界隈に多かった。
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入口を見て、直感的に「これは高そうだ」と思う。
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↑ 入口に飾ってあった「ママ」と思われる方の写真。
典型的な韓国美人、おっぱいがスゴイ! とてもお金がかかってそうだ。
支配人風の男性が出てきたが、店に入るのはご遠慮して、記念写真だけ取らせてもらう。
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古川さんが「高いところに上りたい」とのことで、南山のソウルタワーに上ることになる。
タクシーで、ロープーウェイ駅へ。
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↑ 「えっ、あそこまで行くんですか?」
ロープーウェイで上がり、さらに階段を上って(ぜんぜんバリア・フリーではない)、やっとタワーの下へ。
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「Nソウルタワー」は、それまでの「南山タワー」を全面改修して2005年に完成した展望タワー。
「N」は「南山(Namsan)」と「新しい(new)」の意味を掛けているらしい。
南山の高さ243mにタワーの高さが236.7mを加えて海抜479.7mとなり、高さ333m(海抜高351m)の東京タワーをはるかに凌ぎ、見事「克日」に成功した。
何かに似てるな?と思ったら、京都タワーだった。
展望台からの眺望は、さすがにすばらしい。
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↑ 北方向、ソウル旧市街(城内)。
左端遠景に景福宮。中央に横たわる黒いエリアは昌徳宮から「宗廟」に連なる森。
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↑ 東方向。
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↑ 南方向、江南地区。漢江の流れがよく分かる。
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↑ 西方向。
漢江にたくさんの橋が架けられているのが印象的だった。
62年前の朝鮮戦争の時、韓国軍は漢江の橋を落として、北朝鮮軍の進撃を止めようとした(結局、失敗)。
今はもう、その作戦は取れないなと思う。
今回、改めて感じたことは、韓国の首都ソウルの戦略的脆弱性。
ソウル北方の北漢山を越えて行けば、北朝鮮軍と対峙する軍事境界線まで50kmほどしかない。
なにも近代的な地対地ミサイルを使わなくても朝鮮戦争で活躍した長距離砲の砲弾が届く距離だし、「油」が必要な戦車でなくても精強を誇る北朝鮮特殊部隊の兵士なら半日で走って来られる距離だ。
そんな場所に、韓国の政治・経済の中心機能を集中させ、韓国の総人口(5000万人)の5分の1に当たる979万人を集住させている。
金正恩第一書記の「行け!ソウルへ」の一言で、ソウルが火の海になる可能性はかなり高いと思うのだが、韓国の人々の多くは「北は仕掛けてこない」とすっかり侮っているように見える。
近年の韓国海軍の増強方針などを見ていると、対北戦よりも対日戦を想定しているように思えるので、まあ、そういうことなのだろうな。
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↑ これは現代の軍事施設ではなく、朝鮮王朝時代の烽火台。

ところで(軍事的な話から一転して)、上りのロープーウェイのとき、なんでこんなに若者、しかもカップルばかりなのだろう?と不思議に思っていた。
今日は月曜日で休日ではないのに・・・。
ソウルタワーは、ソウルの若者にとって「愛の聖地」らしい。
タワー下のルーフデッキの柵などに、2人の愛の誓いを書いたハート形の小さなプレートが付いた鍵(南京錠)を取り付けるのが大流行とのこと。
しかも、(日本以上に)人目をはばからず、イチャイチャしているカップルが目立つ。
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↑ 下から見ると・・・、ごちゃごちゃ見えるのが、全部「愛の鍵」。
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↑ こういう濃い情念の集合している場って、私は苦手。
井上先生と、「愛が破綻した場合には外しに来るのでせうか?」「いや、もうどこに掛けたか分からないでしょう」「じゃあ、そのまま朽ちていくのでせうか?」「その内、柵ごと撤去されるでしょう」などと、まったく夢のない話をしていた。
それにしても、これだけ「リア充」なラブラブ・カップルが多いのなら、さぞ韓国の出生率は高いだろうと思うが、実際には、韓国の出生率(2012年段階)は1.30人で、日本の1.41人より低く、世界最低レベルにある。
愛の情念が濃い分、破綻も多いということなのだろうか?
それでも2004年に1.16人よりはだいぶ改善され、近年は上昇基調にある。
韓国の未来は、柵に鍵をかけるバカップルたちの愛の成就にかかっている。

ロープーウェイと斜行エレベーターで、山麓に降りる。
そこはもう繁華街の明洞の入口に近いのだが、階段上りの疲労もあり、タクシーに乗る。
22時過ぎ、ホテルに戻る。
今日は、体力的より精神的に疲れた
今夜もシャワーを浴びる気力もなく、目覚まし時計をセットして、早々にベッドに入る。
就寝、22時40分。

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コメント 4

樹村

『梨泰院のメインストリート』

80~90年代は、梨泰院って清涼里588の飾り窓と並んでソウルの2大売春街でしたけど。今はこのようになっているのですね...

位置的には南大門の南、龍山そばなので、戦前の売春街の流れを汲む??。。。朝鮮戦争で一度グチャグチャになってるから、その可能性は低いのかしらん。「かつて近くにあった米軍基地の軍人さん相手に、朝鮮戦争後に急に出来た」説の方が正しそう。

『そんな場所に、韓国の政治・経済の中心機能を集中させ』

遷都の話は何度か出て、実際に都市も建設しているのですが、政治的・司法的に潰されていますね。
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E5%AE%97%E7%89%B9%E5%88%A5%E8%87%AA%E6%B2%BB%E5%B8%82

『979万人を集住』

ベッドタウンの周辺都市も含めると、ソウル圏でその倍はいるような。おっしゃるとおり、脆弱です。ソウルの北にまでベッドタウンが出来ているのが驚き。

『韓国海軍の増強方針などを見ていると、対北戦よりも対日戦を想定』

海軍に限らず、空軍も各種ミサイルもそうですね。明らかに対日戦を想定してはる。対中戦も暗に想定しているのでしょうが。
by 樹村 (2013-09-11 07:41) 

三橋順子

樹村さん、いらっしゃいま~せ。
>龍山そばなので、戦前の売春街の流れを汲む??。。。
戦前、龍山駅も西に在った弥生遊廓とはかなり離れてます。
ここはアメリカ軍立地だと思います。

>遷都の話は何度か出て、
せめて水原あたりまで下がれば、長距離砲の射程からは外れるのですけどね。

>明らかに対日戦を想定してはる
重武装のイージス艦(世宗大王級)や。新鋭潜水艦(1800t級)は対北朝鮮戦には必要ありませんからね。
あの増強方針を見ていると、「日本と本気で戦争する気なのだ」と思えてしまいます。
by 三橋順子 (2013-09-12 10:14) 

樹村

『アメリカ軍立地』

なるほど、やはりそうでしたか。こちらでも、ご教示有り難うございました。

『イージス艦(世宗大王級)や。新鋭潜水艦(1800t級)は対北朝鮮戦には必要ありませんからね』

おっしゃるとおりですね。イージス艦って世界的にも保有している国は少ないのに。しかも世宗大王級は日本のイージス艦より高性能(日本のそれは、9条の関係で対地攻撃能力などを省いている)ですし。

その他、日本の主力戦闘機F15Jより韓国の主力戦闘機F15Kの方が少しだけ高性能ですし、韓国のミサイルの射程も先般、北に対抗するだけなら不要なほど延ばしはったし(西~中部日本が射程圏内)。

そう言えば、韓国は昔っから海兵隊(敵前上陸部隊)を保有しているし... あれ?北朝鮮や中国って、陸続きじゃなかったっけ?

詳しい方にお話を聞くと、韓国軍上層部はプラグマティストなので日韓連携(GSOMIAその他)に前向きだそうですが。韓国世論があのような状況なので、「日本に対抗出来る戦力を」という圧力が政治にかかるみたいですね。
by 樹村 (2013-09-13 10:02) 

三橋順子

>『アメリカ軍立地』
ではないかという見通しです。
ほんとうは、だれか実証的に跡付けてほしいです。
いろいろな点で、六本木に似ていますね。

>「日本に対抗出来る戦力を」
まあ、そういうことなのでしょうね。
ただ、世宗大王級はイージス艦と言っても、中身(ソフト)がともなっていませんから、出撃して来たら、たちまち対馬海峡の藻屑でしょうね。
by 三橋順子 (2013-09-13 14:04) 

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