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8月20日(火)横浜開港資料館「被災者が語る関東大震災」展 [お勉強(博物館・美術館)]

8月20日(火)  晴れのち曇り  横浜  33.9度  湿度67%(15時)
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パスポートの更新申請のため、久しぶりに横浜へ。
こういう時だけ、神奈川県民であることを意識する。
産業貿易会館2階の「パスポートセンター」で申請。
例によって書類上の性別と写真の見かけが違っているが、何も言われなかった。
申請を終えて、山下公園へ。
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少し海を眺める。
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日本大通りの「横浜開港資料館(旧イギリス総領事館)」へ。
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企画展「被災者が語る関東大震災」展を見る。
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今年は関東大震災90周年。
関東大震災(大正関東大地震、M7.9)の被害というと、70387人の犠牲者を出した東京を思い浮かべてしまうが、横浜市も26623人という大きな犠牲を出している。
東京の場合、陸軍被服廠跡での38000人余の大量死が犠牲者の数字を大きく押し上げている。
東京は地盤が弱い下町地区の被害は甚大だったが、地盤が良い山の手地区の被害はそれほどでもなかった。
それに対して、横浜では、地震の揺れによる崩壊とそれに続く火災で、市街地のほとんどが壊滅し、人口比では東京より横浜の方がずっと死亡率が高い。
被害が大きかったのは、震源が神奈川県相模湾北西沖80kmで、東京より横浜の方がずっと震源に近く、地震による揺れが大きかったこと、幕末~明治に低湿地を埋め立てた横浜の地盤が固まってなく、きわめて脆弱だったこと、その上に、明治の文明開化期に揺れに弱いレンガ造りの建物が多く建てられていたことなどによる。
90年前の大きな被害を忘れず、いつか必ず襲来する次の大地震への備るには、こうした企画展は重要だと思う。
大勢の人に見てもらいたい。
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↑ 大震災、戦災(1945年5月29日の横浜大空襲)と、2度の猛火をくぐって生き延びた「たまくす」の木は横浜復興のシンボル。

企画展には関係ないが、ちょっと気になったこと。
開港間もない横浜の地図。
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外国人居留地の北側に「港崎(みよざき)町遊廓」の文字が見える。
場所は、現在の横浜公園、横浜球場の西側あたり。
港崎遊廓は、横浜開港に伴い、外国奉行が開港場に近い関内の太田屋新田に遊廓の建設を計画。
品川宿の岩槻屋佐吉[らが請負い、約15000坪を貸与されて泥地を埋め立てから造営。建設まで請け負い、安政6年(1859)11月10日に開業した。
開港場を神奈川宿ではなく辺鄙な横浜村とする際し外国人の歓心を買おうとしたとも、オランダ公使から遊女町開設の要請があったことによるとも、言われている。
構造的には江戸の新吉原遊廓を、外国人の接客法は長崎の丸山遊廓にならった。
その規模は、遊女屋15軒、遊女300人、他に局見世44軒、案内茶屋27軒だった。
しかし、港崎遊廓について、常設展示では一切解説がない。
遊廓、もしくはそれに類する施設について公立の博物館・資料館が、その存在を無視することはよくあることだが、横浜市もその方針のようだ。
ついでに、港崎遊廓のその後を記しておく。
明治元年(1867)年11月の「豚屋火事」で焼失。
同年12月に関外の吉田新田北一ツ目を吉原町と改称して再興(中区伊勢佐木町字2丁目、羽衣町字3丁目、末広町字3丁目の区域)、「吉原遊廓」と称したので、「港崎遊廓」としえの寿命はわずか8年ほどだった。
その「吉原遊廓」も明治4年(1871)に再び火災で焼失し、翌5年(1872)、高島町に移転して「高島町遊廓」と称した。
さらに、3度目の火災で焼失し、明治13年(1880)吉田新田の南三ツ目に移転し、「永真遊廓」と呼ばれるようになる(南区永楽町、真金町の区域)。

お腹が空いたので、横浜情報文化センタービルのカフェ・レストラン「Lunchan Avwnue」へ。
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ちょっと贅沢をして、スペシャルランチの「生姜風味の味噌漬ポーク焼き」を注文。
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これにカップに入ったコンソメ・スープ、たっぷりのグリーンサラダ、ライス、ドリンク(アイスオレンジ・ティー)が付いて1200円。
お値段的にはまずまずお得。
味は・・・、私の故郷秩父の土着料理「豚の味噌漬」(大正3年=1915年創業の肉屋「せかい」がオリジナル)にそっくり。
パクったと言われても仕方がないくらい似ていた。

14時過ぎ、みなとみらい線→東急東横線で渋谷に向かう。
(続く)
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