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たくさんの思い出をありがとう、東横線渋谷(地上)駅ラスト・デイ [日常(子供・鉄道)]

3月15日(金)

とうとうこの日が来てしまった。
3月15日、東横線渋谷(地上)駅のラスト・デイ。
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東急東横線渋谷駅は、昭和2年(1927)8月28日、東京横浜電鉄の丸子多摩川駅~渋谷駅間の開通(桜木町~渋谷間全通)にともない開業。
横浜と東京を直結する路線として、また関東大震災以後、西に広がる帝都大東京の近郊交通の一翼を担うターミナルとして賑わった。
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現在の駅は、東京オリンピックが開催された昭和39年(1964)の大改良工事によって完成した頭端式ホーム4面4線をもつ高架駅(2階)。
大きな蒲鉾型屋根を8つ連ね、明治通り側の壁面は吹き抜けになっている独特の構造。
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夕方、お別れに行ってきた。
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↑ 35年間利用した南口改札。
待ち合わせ場所にもよく使った。いちばん多いのはパートナー。
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↑ 正面口改札。
改札を入ると、4線の頭端式ホームが見渡せ、いかにも始発駅らしい。
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↑ 正面改札口内の大電光掲示板に、お別れのメッセージが流れる。
これを見た時、ちょっと眼頭が熱くなってしまった。
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35年前、自分の中に女性としても「もう一人の私」をはっきり自覚した思い出の2番線ホーム。
(今日はものすごい数「鉄ちゃん」とにわかカメラマンで大混雑でこんな状態ではない。この写真は3月4日に撮影)。
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東横線渋谷駅からの最後の乗車は、18時00分発通勤特急(元町・中華街行き)5号車(女性専用車)。
35年かかって(一応)女になりました(笑)。
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↑ 入線してきたのは「馴らし運転」中の東京メトロ副都心線の車両(7000系)だった。

男子学生としてこの駅で降りて大学・大学院に通学し、男性の大学講師として通勤した駅。
やがて「女」としてこの駅で乗り換えて新宿歌舞伎町の店に出勤し、一晩、お手伝いホステスとして働いて眠気を堪えて始発電車に乗った駅。
「女」の大学講師になって、お茶の水女子大学に通勤した時も、この駅で乗り換えた。
私の男性から女性への性別移行にいつも関わっていたのが東横線渋谷駅だった。
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(今日は降車ホームでの撮影禁止。この写真は3月13日に撮影)

たくさんの出会いと思い出をありがとう。
東横線渋谷(地上)駅、さようなら。
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コメント 2

カナッペ

学生時代、わたしはJR利用者で東急はあまり使いませんでした。
それでも、東横線のホームは通学時に毎日眺めていましたよね。
だから、あのホームは、渋谷駅の外観そのものでした。
それから、先ほどタモリ倶楽部見てたんですが、引退する東横線車両は、すでにわたしが卒業してからの車両だったんですね。
時は経つものです。
なんだか寂しさがこみ上げてきました。
by カナッペ (2013-03-16 00:56) 

三橋順子

かなっぺさん、いらっしゃいま~せ。

>東横線のホームは通学時に毎日眺めていましたよね
東口の大歩道橋を渡れば、自然にホームが目に入りますからね。
車両はずいぶん変わりましたね。
私は緑色の「青蛙」のような電車(初代東急5000系)を知っていますから(1980年頃まで東横線を走っていたはず)。
寂しいですけど、客観的に言うと、駅も高架橋も、手直しはしていてもベースは昭和2年の建造ですから、もう耐用年数の限界が近づいています。
これも時の流れなのでしょうね。
by 三橋順子 (2013-03-18 02:31) 

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