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Twitterで見かけた『女装と日本人』の感想 [女装と日本人]

2月18日(月)

月村朝子さんという北海道在住の画家の方が、2月15~16日にかけてTwitterに記してくださった拙著『女装と日本人』の感想。
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三橋順子「女装と日本人」読了。2008年の出版時に広告をスクラップしていて、昨年やっと購入した。人情味溢れる新書、とてもいい読後感。

昨日読了した「女装と日本人」(三橋順子)は、「日本の文化は女装なしには語れない」・・という切り口から、中世の野郎歌舞伎~現代の女装コミュニティに至る歴史を説いた新書でした。私が一番心に残ったのは、著者が女装者としての半生で関わってきた、市井の人々の人間味を伝える内容でした。

♂と♀というたった二つだけの分類では、「自然」の一部として生息する「ヒト」という種を括り切れないのは当然のことです。また、美術史に残っている(=優れたものとして評価を得ている)人物や作品を学ぶ時、表現の根本にある衝動の一つとしてのジェンダーを避けて通ることはできません。

「女装と日本人」(三橋順子)は、温かい語り口で 著者が見聞きし、時に体感してきた日本史に於ける「異性装」を紹介しながら、一人の人間として生きる道にも様々な形態があり、それは変遷してゆけるものだということを伝えている気がします。新たな社会、新たな学び、それらに自分を開いていくこと等
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本というものは、出版されれば、著者の手を離れて独り歩きし、思いもかけない読み方をされるものだが、こうした読み方をしてくださると、著者として、とてもうれしい。
ありがとうございました。
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コメント 2

月村朝子

三橋順子さま
初めまして!twitterの、お気に入り表示からたどって
こちらのBLOGにお邪魔しました。

素敵な本を書いて、読者の私たちに届けてくださって
ありがとうございました。

温かく、わかりやすくて、貴重な図版も豊富で、大好きな本です。
北海道にくる前、関東にいるときには、たまに二丁目で飲んでいました。
ゴールデン街は、私には敷居が高くてなかなか入れない感じでしたが
女装家のお友達が、一度だけジュネに連れて行ってくれました。
私は女性ですが、女装をされている方達は、女としての品位を大切にされていて、感動しました。

あの時の感動を、三橋さんの著作を読みながら思い出していました。
この本、これからも大切にします。

ありがとうございました!
by 月村朝子 (2013-02-20 19:11) 

三橋順子

月村朝子、いらっしゃいま~せ。

コメントありがとうございました。
ちょうどインフルエンザで臥せっていて、お返事が遅くなり失礼いたしました。
『女装と日本人』の感想、とてもうれしかったです。
そしてコメントいただいて『ジュネ』にいらっしゃったことがあるとわかり、さらにうれしく驚いています。

このブログ、雑多な内容ですが、女装のこともときどき書いています。
またご訪問いただけると幸いです。

by 三橋順子 (2013-02-26 03:40) 

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