性風俗雑誌『デカメロン』の書誌の謎 [性社会史研究(性風俗雑誌)]
11月29日(木)
昭和20年代に刊行された性風俗雑誌の中で『デカメロン』(全日本出版社)は、多色の漫画チックな表紙と、分厚いポケット小判(B6版)で異彩を放っている。
私の手元にあるのは、先日購入したものを加えて2冊だけなのだが、一応、書誌を記録しておこうと思い、メモを作ったら、おかしなことに気づいた。
今回購入したのは『デカメロン』6巻7号で昭和27年(1952)7月号(画像左)。
以前購入したのは『デカメロン』4巻2号で昭和29年(1954)2月号(画像右)。
あれ?
巻次と刊行年がまったく合わない。
以前は、4巻2号のデータから、創刊を昭和26年(1951)と推定した。
(参照)2012年05月22日 『デカメロン』4巻2号
http://zoku-tasogare-sei.blog.so-net.ne.jp/2012-09-20-4
しかし、今回購入の号によれば、創刊は昭和22年(1947)となり、4年も違ってくる。
2冊とも、表紙と奥付の記載は一致しているので、単純な誤植ではないようだ。
この時期の雑誌の通巻の数え方はけっこういい加減で1、2号のズレがあるのは珍しくないが、巻次がこんなに合わないのは初めて。
ネットでざっと調べたところ、下記のようなものが見つかった。
4巻6号 昭和25年(竹内書房) A5
3巻11号 昭和24年(竹内書房) A5
発行元や版型は違うが、いずれも昭和22年創刊説の系列。
少なくとも昭和26年創刊説は成り立たないように思う。
どんな事情があったのか、もう少し数を揃えないとなんとも言えない。
(どなたかが、もう解決しているかもしれないが・・・)
ああ、またお財布が薄くなる。
ちなみに、今回購入の昭和27年(1952)7月号、表紙の「男色地獄に喘ぐ百人の手記」という文字につられて購入したのだけど・・・。
「手記」は4篇だけだった。
だ、だまされた・・・。
でも「男女同性愛性技白書座談会」という座談会記事が載っていたから、まあいいか。
※ 『デカメロン』という雑誌には、戦前の昭和6年(1931)に風俗資料刊行會から刊行されたものもあるが、戦後の『デカメロン』はまったく別系統。
昭和20年代に刊行された性風俗雑誌の中で『デカメロン』(全日本出版社)は、多色の漫画チックな表紙と、分厚いポケット小判(B6版)で異彩を放っている。
私の手元にあるのは、先日購入したものを加えて2冊だけなのだが、一応、書誌を記録しておこうと思い、メモを作ったら、おかしなことに気づいた。
今回購入したのは『デカメロン』6巻7号で昭和27年(1952)7月号(画像左)。
以前購入したのは『デカメロン』4巻2号で昭和29年(1954)2月号(画像右)。
あれ?
巻次と刊行年がまったく合わない。
以前は、4巻2号のデータから、創刊を昭和26年(1951)と推定した。
(参照)2012年05月22日 『デカメロン』4巻2号
http://zoku-tasogare-sei.blog.so-net.ne.jp/2012-09-20-4
しかし、今回購入の号によれば、創刊は昭和22年(1947)となり、4年も違ってくる。
2冊とも、表紙と奥付の記載は一致しているので、単純な誤植ではないようだ。
この時期の雑誌の通巻の数え方はけっこういい加減で1、2号のズレがあるのは珍しくないが、巻次がこんなに合わないのは初めて。
ネットでざっと調べたところ、下記のようなものが見つかった。
4巻6号 昭和25年(竹内書房) A5
3巻11号 昭和24年(竹内書房) A5
発行元や版型は違うが、いずれも昭和22年創刊説の系列。
少なくとも昭和26年創刊説は成り立たないように思う。
どんな事情があったのか、もう少し数を揃えないとなんとも言えない。
(どなたかが、もう解決しているかもしれないが・・・)
ああ、またお財布が薄くなる。
ちなみに、今回購入の昭和27年(1952)7月号、表紙の「男色地獄に喘ぐ百人の手記」という文字につられて購入したのだけど・・・。
「手記」は4篇だけだった。
だ、だまされた・・・。
でも「男女同性愛性技白書座談会」という座談会記事が載っていたから、まあいいか。
※ 『デカメロン』という雑誌には、戦前の昭和6年(1931)に風俗資料刊行會から刊行されたものもあるが、戦後の『デカメロン』はまったく別系統。
2012-11-29 15:36
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