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豊後水道でM6.6、最大震度6弱 [地震・火山・地質]
4月17日(水)
長い目で見た南海トラフ系超巨大地震の前兆。
「来るかもしれない」でなく「きっと来る」。
ただし、その時期が、2035年前後(前回+90年)なのか、2045年前後(+100年)なのか、あるいは2055年前後(+110年)なのかがわからない。
でも、そのあたりで「きっと来る」。
4月17日23時14分頃。震源地は豊後水道、深さ40km、地震の規模はM6.6、最大震度6弱。
長い目で見た南海トラフ系超巨大地震の前兆。
「来るかもしれない」でなく「きっと来る」。
ただし、その時期が、2035年前後(前回+90年)なのか、2045年前後(+100年)なのか、あるいは2055年前後(+110年)なのかがわからない。
でも、そのあたりで「きっと来る」。
4月17日23時14分頃。震源地は豊後水道、深さ40km、地震の規模はM6.6、最大震度6弱。
女性に性別変更後に生まれた娘と「父子」になれるか 最高裁が判断へ [現代の性(性別越境・性別移行)]
4月17日(水)
最高裁が弁論を開くということは、性別変更後に生まれた次女との親子関係を認めなかった2022年8月の東京高裁判決が破棄される可能性が出てきた。
【経緯】
2018年 自身の凍結精子を使い、パートナーの女性が長女を出産。
その後、性同一性障害特例法に基づき、戸籍上の性別を女性に変更。
2020年 再び凍結精子で次女が誕生。
2022年2月 一審(東京家裁) 長女、次女ともに親子関係を認めず。
2022年8月 二審(東京高裁)長女についてのみ、親子関係を認める。
凍結精子を使って、戸籍の性別の変更後に、子をもうける可能性は、2003年の「GID特例法」成立以前に想定されていた。
そうした可能性を考慮しなかったのは「GID特例法」の不備であり、それによって生じた不利益を子どもに負わせるべきではないと思う。
【参照】
「性別変更の女性 凍結精子でもうけた子と法的な親子関係 認めず」
https://junko-mitsuhashi.blog.ss-blog.jp/2022-02-28-4
「性別変更前に生まれた長女のみ親子関係認める判決 東京高裁」
https://junko-mitsuhashi.blog.ss-blog.jp/2022-08-20-1
「【講演録】トランスジェンダーと生殖権 ―これまでの議論の経緯を中心に―」
https://junko-mitsuhashi.blog.ss-blog.jp/2023-08-21-1
--------------------------------------------
女性に性別変更後に生まれた娘と「父子」になれるか 最高裁が判断へ
男性から性別を変えた40代女性と、この女性が性別変更前に残していた凍結精子を使って生まれた次女との間に、法的な親子関係が認められるかが争われている訴訟の上告審で、最高裁第二小法廷(尾島明裁判長)は17日、5月31日に当事者の意見を聞く弁論を開くと決めた。最高裁の弁論は二審の判断を変えるのに必要な手続き。性別変更後に生まれた次女との親子関係を認めなかった二審・東京高裁の判断が見直される可能性がある。
生物学上の父が、女性に性別変更した後にできた子どもと法的な親子関係が認められるかについて、最高裁が判断を示すのは初めて。
40代女性は男性として生まれたが、性自認は女性。自身の凍結精子を使い、パートナーの女性が2018年に長女を出産した。40代女性はその後、性同一性障害特例法に基づき、戸籍上の性別を変更。20年に、再び凍結精子で次女が誕生した。
40代女性と娘2人には法的な親子関係がなかったため、21年に女性が被告となり、娘2人に「父親としての認知」を求めさせる形で、法的な親子関係があると確認するための訴訟を起こした。
高裁の判断は「長女だけ認める」
一審・東京家裁は、長女、次女ともに請求を棄却した。だが、二審・東京高裁は、長女については、誕生当時は法律的に男性だった40代女性に「父親としての認知を求めることができる権利」が生じていたと指摘。この権利を「(親が性別を変更したという)自己と関係のない事情で失うのは相当ではない」として、親子関係を認めた。一方、性別変更後に生まれた次女にはこうした権利がないとして、一審に続き、親子関係は認められないとした。この高裁判決を不服として、次女が上告していた。(遠藤隆史)
「朝日新聞」2024年4月17日 17時42分
https://www.asahi.com/articles/ASS4K2R45S4KUTIL01MM.html
最高裁が弁論を開くということは、性別変更後に生まれた次女との親子関係を認めなかった2022年8月の東京高裁判決が破棄される可能性が出てきた。
【経緯】
2018年 自身の凍結精子を使い、パートナーの女性が長女を出産。
その後、性同一性障害特例法に基づき、戸籍上の性別を女性に変更。
2020年 再び凍結精子で次女が誕生。
2022年2月 一審(東京家裁) 長女、次女ともに親子関係を認めず。
2022年8月 二審(東京高裁)長女についてのみ、親子関係を認める。
凍結精子を使って、戸籍の性別の変更後に、子をもうける可能性は、2003年の「GID特例法」成立以前に想定されていた。
そうした可能性を考慮しなかったのは「GID特例法」の不備であり、それによって生じた不利益を子どもに負わせるべきではないと思う。
【参照】
「性別変更の女性 凍結精子でもうけた子と法的な親子関係 認めず」
https://junko-mitsuhashi.blog.ss-blog.jp/2022-02-28-4
「性別変更前に生まれた長女のみ親子関係認める判決 東京高裁」
https://junko-mitsuhashi.blog.ss-blog.jp/2022-08-20-1
「【講演録】トランスジェンダーと生殖権 ―これまでの議論の経緯を中心に―」
https://junko-mitsuhashi.blog.ss-blog.jp/2023-08-21-1
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女性に性別変更後に生まれた娘と「父子」になれるか 最高裁が判断へ
男性から性別を変えた40代女性と、この女性が性別変更前に残していた凍結精子を使って生まれた次女との間に、法的な親子関係が認められるかが争われている訴訟の上告審で、最高裁第二小法廷(尾島明裁判長)は17日、5月31日に当事者の意見を聞く弁論を開くと決めた。最高裁の弁論は二審の判断を変えるのに必要な手続き。性別変更後に生まれた次女との親子関係を認めなかった二審・東京高裁の判断が見直される可能性がある。
生物学上の父が、女性に性別変更した後にできた子どもと法的な親子関係が認められるかについて、最高裁が判断を示すのは初めて。
40代女性は男性として生まれたが、性自認は女性。自身の凍結精子を使い、パートナーの女性が2018年に長女を出産した。40代女性はその後、性同一性障害特例法に基づき、戸籍上の性別を変更。20年に、再び凍結精子で次女が誕生した。
40代女性と娘2人には法的な親子関係がなかったため、21年に女性が被告となり、娘2人に「父親としての認知」を求めさせる形で、法的な親子関係があると確認するための訴訟を起こした。
高裁の判断は「長女だけ認める」
一審・東京家裁は、長女、次女ともに請求を棄却した。だが、二審・東京高裁は、長女については、誕生当時は法律的に男性だった40代女性に「父親としての認知を求めることができる権利」が生じていたと指摘。この権利を「(親が性別を変更したという)自己と関係のない事情で失うのは相当ではない」として、親子関係を認めた。一方、性別変更後に生まれた次女にはこうした権利がないとして、一審に続き、親子関係は認められないとした。この高裁判決を不服として、次女が上告していた。(遠藤隆史)
「朝日新聞」2024年4月17日 17時42分
https://www.asahi.com/articles/ASS4K2R45S4KUTIL01MM.html
3年ぶりに銀行の担当者と面談 [日常]
4月17日(水)
約束(13時)の3分前に,三井住友銀行・武蔵小杉支店にこそこそ入っていくと、いきなり
「○○(←本名)様」と呼びかけられて、びっくり。
「ど、どうして面が割れているのだ??」
3年前と同様、一般窓口、お客様相談コーナーの前を通過して、奧のブースに仕切られたVIP相談コーナーに案内される。
(この奧にさらに、超VIP用の応接室がある)
担当者が、書類作成のために席を外している間、支店長が挨拶に来た。
たぶん40代のいかにも仕事が出来る感じの女性。
以前は、銀行の支店長と言えば、男性が当たり前だった。
このあたり、社会は少しずつだが確実に変わっている。
このブース席の欠点は、隣の声が筒抜けなこと。
「お客様のご投資先は、金積立、外貨建て債券、投資信託でございますね」
なんていう会話が聞こえる。
さすがはタワーマンション群の富裕層を顧客とする支店だけのことはある。
こういう話を耳にしていると、世の中、お金持ちはどんどんお金もちになっていく仕組みであることがよくわかる。
1時間ほど掛かったが、必要な手続きを終え、用務完了。
約束(13時)の3分前に,三井住友銀行・武蔵小杉支店にこそこそ入っていくと、いきなり
「○○(←本名)様」と呼びかけられて、びっくり。
「ど、どうして面が割れているのだ??」
3年前と同様、一般窓口、お客様相談コーナーの前を通過して、奧のブースに仕切られたVIP相談コーナーに案内される。
(この奧にさらに、超VIP用の応接室がある)
担当者が、書類作成のために席を外している間、支店長が挨拶に来た。
たぶん40代のいかにも仕事が出来る感じの女性。
以前は、銀行の支店長と言えば、男性が当たり前だった。
このあたり、社会は少しずつだが確実に変わっている。
このブース席の欠点は、隣の声が筒抜けなこと。
「お客様のご投資先は、金積立、外貨建て債券、投資信託でございますね」
なんていう会話が聞こえる。
さすがはタワーマンション群の富裕層を顧客とする支店だけのことはある。
こういう話を耳にしていると、世の中、お金持ちはどんどんお金もちになっていく仕組みであることがよくわかる。
1時間ほど掛かったが、必要な手続きを終え、用務完了。
NHKのディレクター氏の取材を受ける [お仕事(出演・取材協力)]
4月17日(水)
11時~ NHKのディレクター氏の取材を受ける。
Zoomの接続がうまくいかず、結局、電話で話すことに。
以下、話したことのメモ。
人が人を好きになるという感情は,自然なもの。
しかし、それをどう認識するかは、社会的なもので,時代によって変化する。
明治期に、西欧から導入された「恋愛(Loveの訳語)」は基本的にプラトニックラブであり、性行為とは切り離されていた。
昭和戦後期になっても、それは変わらず、むしろ1950年代には「純潔教育」が強調され、「(女性は)結婚するまで性行為はしない」が社会規範であり、それを破る男女は「不純異性交遊」とされた。
恋愛とSexが結合していくのは、1980年代後半(バブル期)以降。
恋愛の自由化・商品化、恋愛至上主義の流布という社会情勢の中で、恋愛≒Sexがトレンドになっていく。
クリスマスイブの夜に、恋人とデートして,ホテルの部屋でSexするという形態。
その傾向は、90年代を経て、2000年代に定着する。
そこで。モテ(恋愛強者≒Sexできる人)と非モテ(恋愛弱者≒Sexできない人)が二分化され、後者が劣等感を抱くようになる。
その頃(00年代)に青年期を送った人の中には、そうした社会規範を内面化してしまい、30~40だいになった現在でも、コンプレックスを抱いている人が、それなりにいると思う。
たぶん、そういう構図。
11時~ NHKのディレクター氏の取材を受ける。
Zoomの接続がうまくいかず、結局、電話で話すことに。
以下、話したことのメモ。
人が人を好きになるという感情は,自然なもの。
しかし、それをどう認識するかは、社会的なもので,時代によって変化する。
明治期に、西欧から導入された「恋愛(Loveの訳語)」は基本的にプラトニックラブであり、性行為とは切り離されていた。
昭和戦後期になっても、それは変わらず、むしろ1950年代には「純潔教育」が強調され、「(女性は)結婚するまで性行為はしない」が社会規範であり、それを破る男女は「不純異性交遊」とされた。
恋愛とSexが結合していくのは、1980年代後半(バブル期)以降。
恋愛の自由化・商品化、恋愛至上主義の流布という社会情勢の中で、恋愛≒Sexがトレンドになっていく。
クリスマスイブの夜に、恋人とデートして,ホテルの部屋でSexするという形態。
その傾向は、90年代を経て、2000年代に定着する。
そこで。モテ(恋愛強者≒Sexできる人)と非モテ(恋愛弱者≒Sexできない人)が二分化され、後者が劣等感を抱くようになる。
その頃(00年代)に青年期を送った人の中には、そうした社会規範を内面化してしまい、30~40だいになった現在でも、コンプレックスを抱いている人が、それなりにいると思う。
たぶん、そういう構図。
縁遠い褒め言葉 [お仕事(執筆・成果)]
4月16日(火)
「X」で見かけた拙著への感想。
うれしいのだけど、「真面目」とか「誠実」とか、まったく縁遠い褒め言葉で、なんか面映ゆい。
--------------------------------
夕凪@B級眼鏡 @yu_nagi2
感想:「ま、真面目だ…」。めちゃくちゃ真面目で誠実だと感じました。権威を振り翳さないこと、資料を出すこと、自我だけでなく肉体と社会について重視すること(この話題はどうしても自我の話になりがちなので)と、全体的に「活動家ではなく研究者の本である」と感じました。
私にはこの本に書かれていることの真偽は判断つきませんが、興味のある人が最初の一歩にするのには最適なのでは。とりあえず誠実(に見える)ので。誠実であることって大事ですよ。
とりあえずLGBTの本来の意味が違うというのは相当主張しないといけないと思うんですが(現代日本では性的マイノリティの言い換え以外の意味はないかと)、難しいのかな…というのと、商業ブームとしてのLGBTは「でしょうね」。
https://twitter.com/yu_nagi2/status/1780076666196570560
「X」で見かけた拙著への感想。
うれしいのだけど、「真面目」とか「誠実」とか、まったく縁遠い褒め言葉で、なんか面映ゆい。
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夕凪@B級眼鏡 @yu_nagi2
感想:「ま、真面目だ…」。めちゃくちゃ真面目で誠実だと感じました。権威を振り翳さないこと、資料を出すこと、自我だけでなく肉体と社会について重視すること(この話題はどうしても自我の話になりがちなので)と、全体的に「活動家ではなく研究者の本である」と感じました。
私にはこの本に書かれていることの真偽は判断つきませんが、興味のある人が最初の一歩にするのには最適なのでは。とりあえず誠実(に見える)ので。誠実であることって大事ですよ。
とりあえずLGBTの本来の意味が違うというのは相当主張しないといけないと思うんですが(現代日本では性的マイノリティの言い換え以外の意味はないかと)、難しいのかな…というのと、商業ブームとしてのLGBTは「でしょうね」。
https://twitter.com/yu_nagi2/status/1780076666196570560
4月16日(火)明治大学文学部「ジェンダー論」、講義開始 [お仕事(講義・講演)]
英医療機関、18歳未満へのジェンダー関連治療に関する報告書を発表 [現代の性(性別越境・性別移行)]
4月15日(月)
「キャス報告書」の内容は、概ね妥当だと思う。
未成年者の性別移行医療においては、「早期発見・早期治療」は必ずしも適当ではない。
不可逆的な措置は行わず、慎重に進めるべき。
日本では「診断と治療のガイドライン」に従って、未成年者の性別移行医療は慎重に進められているので、(今のところ)大きな問題は起こっていない。
今後もその方向で進んでほしい。
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英医療機関、18歳未満へのジェンダー関連治療に関する報告書を発表
イギリスの国民保健サービス(NHS)イングランドは10日、18歳未満に提供するジェンダー(性自認)関連治療についての報告書を発表した。NHSがこれまで、不十分な研究と「非常に乏しい」科学的根拠によるケアを行っており、子供たちが必要とすることに「十分応えてこなかった」と指摘した。
この報告書は、小児科医のヒラリー・キャス医師が2020年、NHSイングランドから委託され、調査してとりまとめたもの。
キャス報告書では、若者へのジェンダー治療の質を、NHSが提供する他の治療と同水準まで引き上げる必要があると述べた。
また、ジェンダーにまつわる「有害な」議論が、専門家によるオープンな議論を妨げていると指摘した。
NHSイングランドは報告内容について、すでにサービス改善のために著しい進展を実現していると述べている。
NHSではこれまで、子供や若者のジェンダー治療を取り扱う唯一の専門機関として、「性自認・発達サービス(GIDS)」をイングランドとウェールズで運営していた。
しかし2020年に治療への懸念を含む内部告発があったことから、NHSはキャス医師に調査を委託。2021年1月にはGIDSが、NHSから独立した病院監査・評価機関から「不適格」と格付けされ、GIDSは2024年4月に閉鎖された。
388ページにわたるキャス報告書では、子供や若者向けのジェンダー・サービスの運営について、32の改善点を勧告。治療を受けようとする子どもたちの特徴について、もっとしっかり研究し、一人一人の結果についても検討すべきだとしている。
キャス医師はBBCのラジオ番組で、現場の臨床医たちはジェンダー関連治療について「ガイダンスも科学的証拠も訓練もない」状態にあることを懸念していると語った。
また、NHSのこれまでのジェンダー・ケアが科学的証拠に基づく研究に沿ったものではなく、子供たちの必要に適切に応えていなかったと話した。
報告書は、「現実問題として、ジェンダー関連の苦痛を管理するための介入に伴う、その長期的な結果について、きちんとした証拠がない」と指摘している。
報告書は、ジェンダー・サービスを利用する子供や若者は、NHSの他の分野でも期待される最高水準のケアと研究の成果を受ける資格があると主張。さらに、治療のための倫理や訓練を監督し、すべての人が「科学的証拠に基づいた同じ高水準のケア」を受けられるよう、地域のNHSセンターの代表者が、全国的なグループを形成すべきだと付け加えている。
有害な議論が科学的証拠の妨げに
報告書では、患者が新しいクリニックに紹介される際には、必ずしも性自認とは関係のない問題にも対処するよう、臨床医に勧告している。
キャス医師は、こうした「総合的な評価」には、自閉症のような神経発達症のスクリーニングや、メンタルヘルス(こころの健康)の評価が含まれるべきだと言う。
キャス医師はBBCのラジオ番組で、こうした評価によっていわゆる「診断の影に隠れているもの」、つまり患者が自分の性別に疑問を抱いている時に、他の医療問題が見過ごされている問題に対処することができると述べた。
「不幸なことに、ジェンダーに関する議論が、大勢を傷つける有害なものになってしまっているせいで、現場の医療機関が若者の診察に神経質になり、敬遠することが多かった」
「そのため、うつ病や不安神経症、あるいは未診断の自閉症スペクトラム障害を抱える若者には提供するケアを、ジェンダー関連で訪れる若者には提供せず、そのままGIDSに回してしまいがちだった」
キャス医師は、「専門家が意見をオープンに議論することをこれほど恐れ、多くの人がソーシャルメディアで中傷され、最悪のいじめ行為にも似た悪口雑言が飛び交う医療分野は、他にはほとんどない」と付け加えた。
キャス報告書では、こうした「特筆すべき」ほどの有害性・暴力性が、この分野に関する科学的証拠の質やアクセスに悪影響を及ぼしていると指摘している。
若者への治療に慎重さを
NHSイングランドでは現在、性別違和を訴える患者に対し、16歳からホルモン治療の処方が可能としている。
しかしキャス報告書は、これは最大限の慎重な対応を要する対応だと指摘。「18歳になるまで待つのではなく、(16歳の)この時点でホルモン剤を投与する必要があると示す、明確な臨床的根拠」が、16歳からのホルモン治療には必要だと警告している。
キャス医師は、こうしたいわゆる思春期ブロッカーについて、「第2次性徴を阻止する」ために使用しても安全だと裏付けるだけの「しっかりした証拠がない」と指摘。臨床試験として始まったものが、その治験結果が出る前に、より多くの若者に使われた経緯があると述べた。
「人生を変える可能性のある治療を、成人期にどうなるのか分からないまま若者に行うのは、異例のことだ。加えて、その結果を知るための成人期までの追跡調査が行われていないことが、特に問題となっている」
報告書ではまた、性自認に基づき名前や代名詞、服装を変更する、いわゆる「社会的移行」を未成年に許可するかどうかを検討する際、年少の子どもについては思春期の子どもよりも「より慎重なアプローチ」で対応すべきだと警告している。
まだ思春期を迎えていない子どもは、「関連した治療実績を持つ専門家と早期に話し合うことを優先」すべきであり、年長の思春期の患者とは別の治療方針を立てるべきだとしている。
社会的移行が精神衛生上プラスになるかマイナスになるかについては、明確な科学的証拠がないことはこれまでも指摘されており、キャス医師も同様に警告している。
キャス医師によると、より早い年齢で、あるいは診察を受ける前に社会移行を行った場合、いずれ医療機関にかかる可能性が高く、ほとんどの場合そうした経験は「性自認関連の苦痛を管理するための最良の方法にはならない」という。
報告書ではさらに、17~25歳の若者は性自認を探求するうえで「潜在的にもろい」段階にあるとして、そのまま成人向けサービスに入るのではなく、「アフターフォロー」を受けることを推奨している。
一方で、ジェンダーに関する医学的介入を受けたものの、その判断を後悔し、生まれた時の性別で暮らしたいと願う、いわゆる「ディトランジション(移行中止)」を選択する人についても、サービスを「確実に提供する」べきだと勧告した。
これまでのケアで苦しんだ人々
トランスジェンダー(出生時の身体的性別と性自認が異なる人)女性のソニアさんはBBCの取材で、自分は15歳から移行を望んでいたものの、GIDSで長い間待たされたあげく、18歳で成人向けサービスに移されたと説明。その後、NHSでは初診の予約にさらに2年待たされると知り、数百ポンドかかる自費治療を選んだと話した。
待たされていた間は「私のメンタルヘルス上、とても暗い時期」だったと、ソニアさんは語った。
「待たされるだけ待たされたというそれだけの理由で、性別移行の道のりの中で一番ひどい時期だった。その間に、男性の思春期をほぼ全て経験した。本当に居心地が悪い時期だった」
「きちんと自分自身だと感じられなかった。そしてそれは純粋に、ケアらしきものを得るために長い間待たなければならなかったからだ」
キャス医師はソニアさんの経験について「とても悲しい」ことだと言い、こうした話は他にもたくさんあると述べた。
その上で、NHSイングランドは現在、「少なくとも最初の」評価を行う地域サービスを支援するため、予算や人員を追加していると話した。
ディトランジションを決断したキーラ・ベルさんの代理弁護士も、報告書の内容を評価している。ベルさんは10代の頃に思春期ブロッカーを処方されたが、もっと慎重な診断が必要だったと感じ、NHSセンターを提訴した。
ポール・コンラス弁護士はBBCに対し、「自分の性別に疑問を抱く若者やその両親にとっては、とても心強い報告書だ。こうした人々のニーズを適切に満たす新しいサービスが開発されることを願っている」と述べた。
「しかし残念ながら、多くの若者にとっては手遅れだ」
「不適切な臨床治療がもたらす結果がいつまでも続く状態で生きる若者たちがいる。彼らの人生は永遠に変わってしまった」
NHSや政府の反応は
NHSの広報担当者は、子どもや若者のための「根本的に異なる」ジェンダーサービスの確立に向け、すでに「大きな進展がある」と述べた。
また、「完全な実施計画」を策定する前に、報告書の提言を慎重に検討すると付け加えた。
NHSは、成人向けジェンダーサービスについても体系的な見直しを進めていると説明。18歳の誕生日を迎える前の若者について、大人のジェンダー・クリニックの初診予約を受け付けないよう、各地のNHSリーダーに要請しているという。
リシ・スーナク英首相は、政府は2022年の中間報告書発表後に「迅速に行動」したと発言。「今後も継続して若者を守るための正しい段階を踏んでいく」と述べた。
「我々は単に、治療や社会的移行が若者に与える長期的な影響を知らない。だからこそ非常に慎重に対応する必要がある」
最大野党・労働党のウェス・ストリーティング影の保健・社会福祉担当相は、報告書によって「非常に深刻な懸念が持ち上がっており、とても問題だ」と指摘。労働党政権が発足した場合には、キャス報告書の勧告を取り入れると述べた。
「BBCニュース」2024年4月15日
https://www.bbc.com/japanese/articles/cmj6evd0m77o
(英語記事 Hilary Cass: Weak evidence letting down children over gender care)
「キャス報告書」の内容は、概ね妥当だと思う。
未成年者の性別移行医療においては、「早期発見・早期治療」は必ずしも適当ではない。
不可逆的な措置は行わず、慎重に進めるべき。
日本では「診断と治療のガイドライン」に従って、未成年者の性別移行医療は慎重に進められているので、(今のところ)大きな問題は起こっていない。
今後もその方向で進んでほしい。
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英医療機関、18歳未満へのジェンダー関連治療に関する報告書を発表
イギリスの国民保健サービス(NHS)イングランドは10日、18歳未満に提供するジェンダー(性自認)関連治療についての報告書を発表した。NHSがこれまで、不十分な研究と「非常に乏しい」科学的根拠によるケアを行っており、子供たちが必要とすることに「十分応えてこなかった」と指摘した。
この報告書は、小児科医のヒラリー・キャス医師が2020年、NHSイングランドから委託され、調査してとりまとめたもの。
キャス報告書では、若者へのジェンダー治療の質を、NHSが提供する他の治療と同水準まで引き上げる必要があると述べた。
また、ジェンダーにまつわる「有害な」議論が、専門家によるオープンな議論を妨げていると指摘した。
NHSイングランドは報告内容について、すでにサービス改善のために著しい進展を実現していると述べている。
NHSではこれまで、子供や若者のジェンダー治療を取り扱う唯一の専門機関として、「性自認・発達サービス(GIDS)」をイングランドとウェールズで運営していた。
しかし2020年に治療への懸念を含む内部告発があったことから、NHSはキャス医師に調査を委託。2021年1月にはGIDSが、NHSから独立した病院監査・評価機関から「不適格」と格付けされ、GIDSは2024年4月に閉鎖された。
388ページにわたるキャス報告書では、子供や若者向けのジェンダー・サービスの運営について、32の改善点を勧告。治療を受けようとする子どもたちの特徴について、もっとしっかり研究し、一人一人の結果についても検討すべきだとしている。
キャス医師はBBCのラジオ番組で、現場の臨床医たちはジェンダー関連治療について「ガイダンスも科学的証拠も訓練もない」状態にあることを懸念していると語った。
また、NHSのこれまでのジェンダー・ケアが科学的証拠に基づく研究に沿ったものではなく、子供たちの必要に適切に応えていなかったと話した。
報告書は、「現実問題として、ジェンダー関連の苦痛を管理するための介入に伴う、その長期的な結果について、きちんとした証拠がない」と指摘している。
報告書は、ジェンダー・サービスを利用する子供や若者は、NHSの他の分野でも期待される最高水準のケアと研究の成果を受ける資格があると主張。さらに、治療のための倫理や訓練を監督し、すべての人が「科学的証拠に基づいた同じ高水準のケア」を受けられるよう、地域のNHSセンターの代表者が、全国的なグループを形成すべきだと付け加えている。
有害な議論が科学的証拠の妨げに
報告書では、患者が新しいクリニックに紹介される際には、必ずしも性自認とは関係のない問題にも対処するよう、臨床医に勧告している。
キャス医師は、こうした「総合的な評価」には、自閉症のような神経発達症のスクリーニングや、メンタルヘルス(こころの健康)の評価が含まれるべきだと言う。
キャス医師はBBCのラジオ番組で、こうした評価によっていわゆる「診断の影に隠れているもの」、つまり患者が自分の性別に疑問を抱いている時に、他の医療問題が見過ごされている問題に対処することができると述べた。
「不幸なことに、ジェンダーに関する議論が、大勢を傷つける有害なものになってしまっているせいで、現場の医療機関が若者の診察に神経質になり、敬遠することが多かった」
「そのため、うつ病や不安神経症、あるいは未診断の自閉症スペクトラム障害を抱える若者には提供するケアを、ジェンダー関連で訪れる若者には提供せず、そのままGIDSに回してしまいがちだった」
キャス医師は、「専門家が意見をオープンに議論することをこれほど恐れ、多くの人がソーシャルメディアで中傷され、最悪のいじめ行為にも似た悪口雑言が飛び交う医療分野は、他にはほとんどない」と付け加えた。
キャス報告書では、こうした「特筆すべき」ほどの有害性・暴力性が、この分野に関する科学的証拠の質やアクセスに悪影響を及ぼしていると指摘している。
若者への治療に慎重さを
NHSイングランドでは現在、性別違和を訴える患者に対し、16歳からホルモン治療の処方が可能としている。
しかしキャス報告書は、これは最大限の慎重な対応を要する対応だと指摘。「18歳になるまで待つのではなく、(16歳の)この時点でホルモン剤を投与する必要があると示す、明確な臨床的根拠」が、16歳からのホルモン治療には必要だと警告している。
キャス医師は、こうしたいわゆる思春期ブロッカーについて、「第2次性徴を阻止する」ために使用しても安全だと裏付けるだけの「しっかりした証拠がない」と指摘。臨床試験として始まったものが、その治験結果が出る前に、より多くの若者に使われた経緯があると述べた。
「人生を変える可能性のある治療を、成人期にどうなるのか分からないまま若者に行うのは、異例のことだ。加えて、その結果を知るための成人期までの追跡調査が行われていないことが、特に問題となっている」
報告書ではまた、性自認に基づき名前や代名詞、服装を変更する、いわゆる「社会的移行」を未成年に許可するかどうかを検討する際、年少の子どもについては思春期の子どもよりも「より慎重なアプローチ」で対応すべきだと警告している。
まだ思春期を迎えていない子どもは、「関連した治療実績を持つ専門家と早期に話し合うことを優先」すべきであり、年長の思春期の患者とは別の治療方針を立てるべきだとしている。
社会的移行が精神衛生上プラスになるかマイナスになるかについては、明確な科学的証拠がないことはこれまでも指摘されており、キャス医師も同様に警告している。
キャス医師によると、より早い年齢で、あるいは診察を受ける前に社会移行を行った場合、いずれ医療機関にかかる可能性が高く、ほとんどの場合そうした経験は「性自認関連の苦痛を管理するための最良の方法にはならない」という。
報告書ではさらに、17~25歳の若者は性自認を探求するうえで「潜在的にもろい」段階にあるとして、そのまま成人向けサービスに入るのではなく、「アフターフォロー」を受けることを推奨している。
一方で、ジェンダーに関する医学的介入を受けたものの、その判断を後悔し、生まれた時の性別で暮らしたいと願う、いわゆる「ディトランジション(移行中止)」を選択する人についても、サービスを「確実に提供する」べきだと勧告した。
これまでのケアで苦しんだ人々
トランスジェンダー(出生時の身体的性別と性自認が異なる人)女性のソニアさんはBBCの取材で、自分は15歳から移行を望んでいたものの、GIDSで長い間待たされたあげく、18歳で成人向けサービスに移されたと説明。その後、NHSでは初診の予約にさらに2年待たされると知り、数百ポンドかかる自費治療を選んだと話した。
待たされていた間は「私のメンタルヘルス上、とても暗い時期」だったと、ソニアさんは語った。
「待たされるだけ待たされたというそれだけの理由で、性別移行の道のりの中で一番ひどい時期だった。その間に、男性の思春期をほぼ全て経験した。本当に居心地が悪い時期だった」
「きちんと自分自身だと感じられなかった。そしてそれは純粋に、ケアらしきものを得るために長い間待たなければならなかったからだ」
キャス医師はソニアさんの経験について「とても悲しい」ことだと言い、こうした話は他にもたくさんあると述べた。
その上で、NHSイングランドは現在、「少なくとも最初の」評価を行う地域サービスを支援するため、予算や人員を追加していると話した。
ディトランジションを決断したキーラ・ベルさんの代理弁護士も、報告書の内容を評価している。ベルさんは10代の頃に思春期ブロッカーを処方されたが、もっと慎重な診断が必要だったと感じ、NHSセンターを提訴した。
ポール・コンラス弁護士はBBCに対し、「自分の性別に疑問を抱く若者やその両親にとっては、とても心強い報告書だ。こうした人々のニーズを適切に満たす新しいサービスが開発されることを願っている」と述べた。
「しかし残念ながら、多くの若者にとっては手遅れだ」
「不適切な臨床治療がもたらす結果がいつまでも続く状態で生きる若者たちがいる。彼らの人生は永遠に変わってしまった」
NHSや政府の反応は
NHSの広報担当者は、子どもや若者のための「根本的に異なる」ジェンダーサービスの確立に向け、すでに「大きな進展がある」と述べた。
また、「完全な実施計画」を策定する前に、報告書の提言を慎重に検討すると付け加えた。
NHSは、成人向けジェンダーサービスについても体系的な見直しを進めていると説明。18歳の誕生日を迎える前の若者について、大人のジェンダー・クリニックの初診予約を受け付けないよう、各地のNHSリーダーに要請しているという。
リシ・スーナク英首相は、政府は2022年の中間報告書発表後に「迅速に行動」したと発言。「今後も継続して若者を守るための正しい段階を踏んでいく」と述べた。
「我々は単に、治療や社会的移行が若者に与える長期的な影響を知らない。だからこそ非常に慎重に対応する必要がある」
最大野党・労働党のウェス・ストリーティング影の保健・社会福祉担当相は、報告書によって「非常に深刻な懸念が持ち上がっており、とても問題だ」と指摘。労働党政権が発足した場合には、キャス報告書の勧告を取り入れると述べた。
「BBCニュース」2024年4月15日
https://www.bbc.com/japanese/articles/cmj6evd0m77o
(英語記事 Hilary Cass: Weak evidence letting down children over gender care)
減らない・・・ [お仕事(講義・講演)]
4月15日(月)
明日から明治大学文学部「ジェンダー論」の講義が始まる。
(今年度は、曜日の関係で遅いスタート)
今(1日前)、チェックしたら予備登録が461人。
4日前と比べてぜんぜん減らない、1人増えている。
昨年度は、前日の段階で430人だったから、31人も増えている。
これでは、抽選(350人上限)確実な状況。
それと、第1講の教室(大講堂・定員492名)、かなり満席に近くなりそう。
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(今年度は、曜日の関係で遅いスタート)
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4日前と比べてぜんぜん減らない、1人増えている。
昨年度は、前日の段階で430人だったから、31人も増えている。
これでは、抽選(350人上限)確実な状況。
それと、第1講の教室(大講堂・定員492名)、かなり満席に近くなりそう。
「すとぷり症候群」 [現代の性(性別越境・性別移行)]
4月15日(月)
第25回「GID学会」研究大会(沖縄)」(2024年3月16~17日)
一般演題13-4 針間克己(はりまメンタルクリニック)「特定芸能人が性別違和感を抱く契機になった症候群」
「 すとろべりーぷりんす」というグループ(2022年12月31日、NHK紅白歌合戦に出場)のメンバーの1人(FtM、子宮・卵巣摘出しているが、声が低くなるのを嫌い男性ホルモン投与はしていない)に影響された受診者が短期間に集中して来診した事例(「すとぷり症候群」)。
症例:13例
受診時期:2022年9月~2023年10月
年齢;11~14歳(中学2年女子中心)
併発疾患:13例中8例がASD(自閉症スペクトラム)、11名が不登校
現状:13名中9名が治療継続、2名が転医、2名が中断
結論:慎重な診断と対応が必要
【メモ】
会場で「中二病じゃない?」「性別違和治療に乗せたらまずいよね」という声があった。
【三橋の感想】
2001年の「鶴本直現象」、2008年の「ラストフレンズ現象」など、テレビドラマのFtM主人公が投影される形で、性別違和感が刺激され、受診者が増加するのではないか?という推測はあった。。
「すとぷり症候群」は、ドラマの登場人物ではなく、実在の芸能人が起点だが、クリニックの来診者として、きわめてクリアに把握されたことが、社会現象が性別違和感に影響を与える事例として、とても興味深い。
第25回「GID学会」研究大会(沖縄)」(2024年3月16~17日)
一般演題13-4 針間克己(はりまメンタルクリニック)「特定芸能人が性別違和感を抱く契機になった症候群」
「 すとろべりーぷりんす」というグループ(2022年12月31日、NHK紅白歌合戦に出場)のメンバーの1人(FtM、子宮・卵巣摘出しているが、声が低くなるのを嫌い男性ホルモン投与はしていない)に影響された受診者が短期間に集中して来診した事例(「すとぷり症候群」)。
症例:13例
受診時期:2022年9月~2023年10月
年齢;11~14歳(中学2年女子中心)
併発疾患:13例中8例がASD(自閉症スペクトラム)、11名が不登校
現状:13名中9名が治療継続、2名が転医、2名が中断
結論:慎重な診断と対応が必要
【メモ】
会場で「中二病じゃない?」「性別違和治療に乗せたらまずいよね」という声があった。
【三橋の感想】
2001年の「鶴本直現象」、2008年の「ラストフレンズ現象」など、テレビドラマのFtM主人公が投影される形で、性別違和感が刺激され、受診者が増加するのではないか?という推測はあった。。
「すとぷり症候群」は、ドラマの登場人物ではなく、実在の芸能人が起点だが、クリニックの来診者として、きわめてクリアに把握されたことが、社会現象が性別違和感に影響を与える事例として、とても興味深い。
石山詣 [テレビ批評(光る君へ)]
4月14日(日)
「光る君へ」第15回「おごれる者たち」
場面はまた飛んで正暦4年(993)、一条天皇が大人になり、中宮定子に清少納言が出仕する。
中関白家の全盛期だが、関白藤原道隆に病(糖尿病)の影が。
7月、道長の妻・源倫子の父・左大臣源雅信が74歳で薨去する。
藤原氏全盛の時代に16年の長きにわたり左大臣の職を守った。
「まひろ」と友人の「さわ」が、都人、とりわけ女性の信仰が篤かった近江・石山寺にに出かける。
そして、参籠の局で「かげろう日記」の藤原道綱母子に出会う。
石山寺には,参籠した紫式部が、琵琶湖に映る月を眺めて『源氏物語』の着想を得たという伝えがあって、局に式部のお人形がある。
でも、本堂の局からは,瀬田川は見えても、琵琶湖は見えない。
(展望台まで行くと琵琶湖も見える)
ところで、私が石山寺に詣でたのは、いつだっけ?
調べてみたら、2010年9月12日だった。
「光る君へ」第15回「おごれる者たち」
場面はまた飛んで正暦4年(993)、一条天皇が大人になり、中宮定子に清少納言が出仕する。
中関白家の全盛期だが、関白藤原道隆に病(糖尿病)の影が。
7月、道長の妻・源倫子の父・左大臣源雅信が74歳で薨去する。
藤原氏全盛の時代に16年の長きにわたり左大臣の職を守った。
「まひろ」と友人の「さわ」が、都人、とりわけ女性の信仰が篤かった近江・石山寺にに出かける。
そして、参籠の局で「かげろう日記」の藤原道綱母子に出会う。
石山寺には,参籠した紫式部が、琵琶湖に映る月を眺めて『源氏物語』の着想を得たという伝えがあって、局に式部のお人形がある。
でも、本堂の局からは,瀬田川は見えても、琵琶湖は見えない。
(展望台まで行くと琵琶湖も見える)
ところで、私が石山寺に詣でたのは、いつだっけ?
調べてみたら、2010年9月12日だった。
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